「すみよっさん」のお膝元、歴史の香り漂う商店街
粉浜商店街は、全国の住吉神社の総本社・住吉大社(通称「すみよっさん」)の門前商店街で、明治時代から100年以上の歴史を持っています。明治40年(1907年)に南海鉄道(現在の南海電気鉄道)が営業を開始、粉浜(こはま)駅などが新設された折に、粉浜の米穀店7人が立ち上げた青果市場が粉浜商店街の始まりです。
南海本線粉浜駅から住吉大社までの一駅の間、南北にわたって約120の商店が立ち並び、毎日地元の買い物客でにぎわっています。
北は粉浜駅前の「駅前通り」から、南に向かって「5番街」~「1番街」と、住吉大社駅前まで6つのアーケードで構成されています。商店街と共に長い歴史を刻んできた老舗が多いのも特色で、地域住民の方々のあらゆるニーズに応える品揃えが自慢です。
「すみよっさん」のお膝元ならではのイベントが「初辰(はったつ)参り」にちなんだ「はったつ市」です。初辰(毎月最初の辰の日)の参拝を48回行えば満願成就となるのですが、「四十八辰」が「始終発達」に通ずるのです。そこで当商店街では、常に発達を願っていきましょう!という思いを込めて毎月初辰参りに合わせて「はったつ市」を開催しています。そのほか「100円商店街」といったお得なイベントも定期的に実施。「すみよっさん」に見守られながら地元民の生活を守り、支える商店街です。住吉大社のお参りのついでに、ふらりと立ち寄ってみてください。
住所 |
〒559-0001 大阪市住之江区粉浜3丁目 |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
春夏秋冬で年4回イベントを実施していました。春と秋は地元の催事に合わせた「100円商店街」、夏と冬はガラガラ抽選つきの中元大売出し・歳末大売出しです。それに加えて毎月の「はったつ市」、毎週土曜の「まいど市」も行っていました。新型コロナウィルス感染症拡大以降は休止しているため、現在は集客よりも情報発信に重点を置いた取り組みにシフトしつつあり、商店街も含めた粉浜界隈の魅力を発信することで粉浜のブランディングに努めています。
「粉浜ってこんなまちやで! みんな来てみてや!」という思いを込めて、情報発信やPRをどんどん強化していきたいです。それがこれからの新しい生活スタイルに合致した考え方なのではないかと思いました。そこで令和3年(2021年)にミニコミ誌「こはま日和」を創刊しました。粉浜商店街界隈の歴史文化や粉浜の「うまいもん」を紹介しており、同名のブログとも連動させています。第2号、第3号と継続できるよう頑張っています。
商店街の若い人たちが、ずっと年上のお客さまと楽しそうにコミュニケーションしながら商売に励む姿がとても印象的です。私の一押しの若者は、すぐ近所の居酒屋さんで働く若い従業員男性。いろいろな髪色を楽しむ今どきの若者という感じなのですが、すごく人気者なのです。高齢者や学校帰りの小学生とにこやかに挨拶を交わす様子を見るたびに、いい風景だなあと感じます。このような若者が当商店街に多いのはうれしい限りです。
粉浜界隈は環境や文化などさまざま面で非常にポテンシャルの高いまちです。現に、子育て世代が住みやすいまちという評価が高く、ここしばらくは子育て世代の人口が増加し続けています。私はこの商店街のよさを「古くて新しい」ことだと考えています。歴史や名勝といった古いもののよさだけではなく、新しい魅力もたくさん生まれてきている、という意味です。だからもっと新しい魅力を多くの方に見てもらいたいと思っています。
商店街おすすめスポット
商店街から歩いてすぐの「住吉大社」を、ぜひ訪ねてみてください。毎月最初の辰の日は「初辰まいり」として特ににぎわい、商店街でも「はったつ市」を開催します。住吉大社駅を挟んで西側にある「住吉公園」は、1873年に開設された大阪でもっとも古い公園です。芭蕉の句碑や公園の中央には石畳の「汐掛道」があり、さらに進むと国道26号線に面して立つ「住吉高灯籠」も見学できます。自然を感じつつの歴史散歩はいかがでしょうか。
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