地元の人たちに愛される下町の大型アーケード街
千林商店街は100年以上の歴史があり、「大阪三大商店街」の一つと言われている大きな商店街です。昭和32年(1957年)、日本初のショッピングセンターが開店した場所としても知られています。
商店街があるのは、京阪電車の千林駅から大阪メトロの千林大宮駅まで。その長さは約660mにも及び、下町風情が残る場所にアーケード街が広がっています。同商店街ができた当初は、呉服や衣服、飲食料品などを主に取り扱っていました。
現在では生鮮品から食品、生活雑貨まで、200を優に超える個性豊かな店舗がひしめき、買い物客で日々にぎわっています。商店街に入ると出迎えてくれるのがデューク・エイセスが歌う「いち、じゅう、ひゃく、せん、千林」というテーマソングです。
これは、旭区誕生80周年を記念してつくられた『旭区物語』という曲。旭区の歴史や名所などが歌詞に盛り込まれており、地域の合唱グループや学校で歌われるなど、旭区民に長年愛され続けています。
当初から続く店舗も多く、2代目や3代目の若手社長が元気に活動しているのも同商店街の特徴です。それぞれの店を切り盛りしながら、商店街の活性化に取り組んでおり、各種イベントも行われています。例えば、昭和から続く「千林まつり」は、地元で愛され続けてきたお祭り。夜店や屋台はもちろんのこと、子どもが大喜びのミニSLや、移動販売車による生ビールの販売などもあり、親子で楽しめます。
住所 |
〒535-0012 大阪市旭区千林1 |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
ずっと継続しているのは、春夏秋冬・年4回のガラポン抽選会です。春秋は4日間の短期、夏冬は数週間の長期スパンで開催しています。この抽選会は私が小学生のときにはすでにやっていましたので、少なくとも半世紀以上は続いているはずです。他には、8月頃に開催される「千林まつり」に合わせた夏祭りイベントや、子どもが家族と一緒にコスチュームで参加するハロウィンパレードがあり、いずれも子どもの参加に重点を置いています。
今はまず、コロナ禍による休止イベントの復活です。夏祭りとハロウィンパレードは人が集まり過ぎるので休止していたのですが、今年は何とか形を変えて開催する方向で検討しています。お祭りは商店街の青年部が取り仕切っており、安全対策を万全にした上で開催の可能性を模索しています。やはりお祭りは子どもに楽しんでほしいですから、子どもの健康や安全を第一に考えながら、商店街全体の意見を取りまとめているところです。
ここで生まれ育ったので、私自身すごく地元愛が大きいのですが、当商店街を含むこの界隈で一番好きなところは、「人」のよさです。状況的に厳しい中でも毎月何らかのイベントを実施しており、そのたびに実感するのがみんなの地元愛パワーです。すごいパワーでまとまりを見せてくれ、やはりこの商店街をよくしていこうという気持ちは同じなのだなと感動します。横のつながりの強さ、信頼関係、住んでいる人々、みんな大好きです。
千林商店街の一番の売りは「人」のよさ。お買い物もしやすいと思います。どのお店も一生懸命されており、品揃えも豊富で安く、しかも良質なものを扱っています。地場の産業を盛り上げる意味でも、商店街を明るく元気にしていかねばならないと常々思っていますが、ここにはそのポテンシャルがあると自負しています。各店舗の持ち味やおもしろいコミュニケーションを味わってほしいので、ぜひ端から端まで歩いてみてください。
商店街おすすめスポット
千林商店街から西へ20分ほど歩いたところにある城北公園は、お散歩をしたり、ランニングをしたりと地元住民に愛されているスポット。春は園内の大池ぞい一面に桜が咲いて、とてもきれいです。夏前には城北菖蒲園が開園して、菖蒲が見事に咲くのですが、これはほかでは見られない美しい光景だと思います。遊具も多く、芝生広場もあるので、家族連れには特におすすめ。芝生にシートを広げ、千林商店街でテイクアウトした食べ物をいただきつつ、景色を眺める贅沢な時間を過ごしてみては?
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