円広志さんの歌声が響く、大阪らしい商店街
京阪電鉄寝屋川市駅の西口で降りるとすぐの場所にベルのマークをあしらったカラフルなアーケードが見えてきます。ここから250mにわたって買い物客や通行人らでいつもにぎわっているのが、地域の住民には「ベル大利(おおとし)」の愛称で親しまれている同商店街です。
明るい雰囲気のアーケード内には衣料・日用雑貨、食料品、飲食店などを扱う約74店舗が立ち並び、生活必需品のほぼすべてを商店街で買うことができます。
歌詞を一般公募し、作曲・唄を歌手の円広志さんが担当したテーマソング『ふれ愛の鐘の鳴る街・ベル大利』が聞こえてきます。「♪やさしい言葉に触れたくて、この街に来てみました♪」という歌詞通り、地域の人と商店員らの快活な会話が飛び交っており、大阪らしい雰囲気が味わえるのも特徴。
同商店街は昭和63年(1988年)にアーケードの新設や舗道の新装が実施され、近代的なショッピングモールとして生まれ変わりました。ほぼ同じ時期に真ちゅう製の鐘が吊り下げられた商店街のシンボルタワーも完成。この鐘は寝屋川市の姉妹都市・アメリカ・バージニア州ニューポートニューズ市から寄贈されたもので、これが愛称である「ベル大利」の由来となっています。
また、地元のNPO法人と連携し、地域通貨「ありがとう券」を商店街で利用できたり、お店のお得情報などを載せた宅配メール「ふれあい便」を発行したりするなど、積極的なPR活動も行っています。
住所 |
〒572-0042 寝屋川市東大利町7 |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
摂南大学の学生と協力して商店街の紹介マップ・動画を作製しており、この交流は今後も継続していく予定です。また、ハロウィンイベントの子ども仮装大会、各店舗が100円の商品を並べる「100円商店街」、スタンプラリーなどを開催し、若い世代・子どもにも愛される商店街づくりに力を入れています。グッズにもなっているマスコットキャラクター「ベルちゃん」「としちゃん」は、イベント時などに会うことができます。
新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、年末の餅つき大会、ひな祭り・子どもの日・桜の季節のイベント、七夕の飾りつけ、節分の日の甘酒のふるまいなど、取りやめになっていたイベント・サービスの再開を目標としています。また、商店街を利用する機会の少ない若い世代にも商店街の良さを広めていくため、新しいサービスを導入したり、魅力あふれるイベントを企画したりといった取組みを考えています。
実は近隣にいくつか花見スポットがあります。大利商店街を北に抜けて120mほど進むと突き当りにある大利神社がそのうちの1つです。当商店街と神社通商店街が、ちょうど参道のようになっており、桜の季節には多くの人でにぎわいます。隣に大利公園があるので、子どもたちを遊ばせるのにもちょうどよい場所です。 また、大利商店街の南側すぐ、寝屋川沿いには東大利町公民館があります。細長い敷地内に等間隔で桜の木が並んでおり、こちらも地域住民の花見スポットになっています。
商店街の魅力は、眺めているだけではなかなか分かりません。量販店や大型商業施設と異なるのは、それぞれの店舗が個性を発揮しているところです。お店を回ってみると、掘り出し物や隠れ家的スポットがきっと見つかります。店舗の従業員、常連さんと顔見知りになって交流が始まることもあります。 大利商店街ではさまざまなイベントを開催し、大利神社の秋祭りの神輿も通ります。そういったイベントからでも、ぜひ一度、当商店街を訪れてみてください。
商店街おすすめスポット
大利神社です。五穀豊穣の神様・大歳神様をはじめ、菅原道真公や大黒天様、恵美須神様をお祀りしていて、さまざまな祈願ができます。 昭和初期、地域の地主さんが土地を寄付してくださったことで参道が生まれ、そこにできたのが大利商店街です。神社へ向かう途中や帰り道に、お買い物を楽しんでいただけたら嬉しいですね。ちなみに神社のお供えのお餅は、商店街にある和菓子店「御菓子司 虎屋」のものを使っていただいています。とてもおいしいですよ。
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