街道の交差点に栄えた歴史ある街の商店街
阪急宝塚線岡町駅の東口を出て50mほど北へ進むと、岡町・桜塚商店街の入り口があります。商店街としての原型ができたのは昭和22年(1947年)ごろ、それから徐々に店舗が増えて、いまでは約70のお店があります。アーケードが整備されていて、車も入ってこないのでゆっくりと買い物を楽しむことができます。また、空き店舗がほとんど無く活気にあふれています。
岡町は、能勢街道と伊丹街道の交わるところに形成された街で、古くから大勢の人でにぎわいました。明治・大正の時代には、街道沿いに商店が集まりはじめたといわれています。その後街として発展、豊中で一番栄えた地域になり、昭和11年(1936年)に市制が施行されると、ここに市役所が建てられて市の中心地になりました。
同商店街は原田神社に沿って延びていますが、これは昭和21年(1946年)、神社が敷地の一部に商店を建てて貸し出し、そこから商店街が形成されたからです。
神社の北東角より東側、また東角より東側は、アーケードは続いていますがそこは桜塚商店街。同商店街と共同でフードフェスティバルやミュージックフェスティバル、夜店などのイベントを催しています。
コロナ禍でイベントが難しいなかでも、無観客のライブを配信するなど、地域との繋がりを模索しています。さらに感染症対策の一環でキャッシュレス化を進め、約9割の店で導入済みです。
住所 |
〒561-0881 豊中市中桜塚1 |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
空き店舗対策委員会をつくり、閉店した店舗にすぐに新たな店がオープンできるように活動しています。これまで当商店街が開催してきたフードフェスタに出店してくれた飲食店オーナーと、つながりができているのが強みとなっています。町や商店街の雰囲気を気に入ってくださって、店を構えたいと希望してくれるオーナーさんが多く、順番待ちが出ているほど。その甲斐あって、常に賑やかで、お客さまにも満足いただけているようです。
高齢者の一人暮らしが多い地域でもあるので、豊中市のチャレンジ事業として「暮らし110番」を始めました。市や警察と連携しての高齢者見守り事業です。1日一度は連絡をとり、買い物などの日常の困りごとの代行や、特殊詐欺といった危険の相談に乗るなど、住みやすい街づくりに一役買えたらと思っています。また、この辺りは高台に位置するので、坂を登って来るのが大変という住民の方々向けに、配達サービスを考えています。
岡町は、能勢街道や伊勢街道が交わる場所でもあり、古くから賑わってきた場所だけに、歴史的な見どころには事欠きませんが、変わったところでは、映画監督の山田洋次さんの生家があります。また、一休和尚の娘の墓がある瑞輪寺は、令和2年(2020年)に、新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者への感謝の意を込めて無観客の配信のみで開催した、命のLIVEの会場として使わせていただきました。現在も、おかまちまちづくり協議会のYouTubeでご覧になれます。
原田神社の門前町として江戸時代から商店が軒を連ねたのを始まりに、今日を迎えています。現在も、時間がゆっくりと流れているかのように未だ昭和の香りをまとっています。そんな古き良き雰囲気を残しつつ、キャッシュレス決済導入の促進、動画配信での店舗紹介、デリバリーなどといった、時代のニーズに合わせたサービスも貪欲に取り入れています。来て楽しめ、使って便利な場所であり続けるために、今後も進化し続けます。
商店街おすすめスポット
なんといっても商店街のなかを通る「能勢街道」です。今でこそお買い物客が歩く商店街の道の一つとなっていますが、昔は大量の荷物を背負った牛とその主人、由緒ある原田神社の参拝客でにぎわいました。荷物の内容は、炭や薪、酒、「多田銀銅山」で採れた銀や銅などです。能勢街道は大阪と能勢を結ぶ、重要な輸送路でした。その道筋には当時の常夜灯や道標などが残り、昔の賑わいを今に伝えています。
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