地元住民の暮らしを支え観光客を楽しませる「浪速の台所」
海外からの観光客にもよく知られた黒門市場商店街は、大阪メトロ日本橋駅10番出口から300mほどの位置にあります。アーケードは約580mにも及び、野菜・果物・鮮魚・精肉・漬物・乾物・和菓子・洋菓子・日用品などを取り扱う店からフグやスッポンの専門店まで、さまざまなジャンルの約140店舗が軒を連ねます。
地元・遠方から生鮮食品を買い求める人びとが集まる年末の光景は関西の風物詩になっており、恒例の「年末大売り出し」の期間は一層の盛り上がりを見せます。
黒門市場商店街の起源は文政5~6年(1822~1823年)頃にまでさかのぼります。
行商人が日本橋で行った魚の売買から始まり、大阪府より公認市場として認可されたのが明治35年(1902年)。この頃は市場の西側にあった圓明寺(えんみょうじ)にちなんで「圓明寺市場」と呼ばれていました。
この圓明寺にあった黒塗りの山門が現在の「黒門市場」という名称の由来になっています。難波の大火、大阪大空襲によって同商店街は二度焼失しましたが、そのたびに立ち上がり「浪速の台所」「大阪の胃袋」として、食を中心に人びとの生活を支えています。
企業とコラボし、オンラインで注文された商品を宅配するサービスも開始。飲食店のメニューだけでなく、店頭販売されている新鮮な魚や肉、フルーツ、スイーツ、酒、漬物、ノリ・乾物、惣菜、おでんなど幅広い商品が対象になっています。
ホームページやSNSでは、イベント情報、各店舗の特徴・こだわり、季節ごとの旬の食材を使ったおすすめレシピなどを紹介しているのでぜひ、ご覧ください。
住所 |
〒542-0073 大阪市中央区日本橋2 |
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Web |
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SNS |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
お客さんがどのお店を利用しても、「ええもん、ほんまもん、うまいもん」を体感できるよう、商店街が一体となって商品の品質・サービス向上に努めています。コロナ禍で食べ歩きが難しくなっていますが、買ったものを安心して食べたり飲んだりできる、仕切りを設けた無料の休憩所もご用意しています。 今年は“黒門市場”の生誕200周年にあたる年です。事業委員会が中心となり、大きな、またこれまでにないイベントの開催を予定しています。
年末の大売り出しなど、イベントごとの際には、以前と同じくらいのお客さんが遠方・近隣から来てくださるようになりました。一方で、普段の人通りはまだ十分に回復していません。どの商店も「黒門市場で頑張るんだ」という強い想いを持っていますので、ホームページやSNS、あるいはラジオ・テレビで情報発信を行いながら、さらなるサービスの向上に努めていきます。
遠方からだけでなく、近隣からでも「今日はちょっとええもん買おうか」と気軽に立ち寄れる、そういう場所でありたいと願っています。
黒門市場商店街は、江戸時代の行商人の商いを起源に持つ歴史ある商店街です。「黒門」の大きな赤提灯、各商店の店構え、人情味あふれるお客さんとのやりとり、商店同士の交流や助け合い。そういった昔ながらの雰囲気や思いやりの精神は、これからもずっと残していきたいと思っています。
また、日本橋、高津など一帯の街づくりにおいても、改善の余地はあるかと思いますが、良いところはできるだけ残せるよう貢献できればと考えています。
たくさんの人に来てもらい、にぎやかな商店街を取り戻したいという想いはありますが、世の情勢を考えると、その実現は簡単なことではありません。黒門市場商店街では、商店街が一体となって感染対策に取り組みながら、皆さんが安心して訪れることのできる準備を整えています。
一人でも多くの方が、当商店街で「うまいっ!」「楽しい!」と笑顔になっていただける日を、心待ちにしております。
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