石橋商店会 副会長 堤 洋一さんに
万博の思い出を聞きました
大阪万博が開催された昭和45年(1970年)、にぎわいや売り上げという点では「いい時期」を迎えていたと石橋商店会副会長・堤洋一さんは言います。当時お父様が二代目店主を務めていた「Bakery&Caféタローパン」でも全面改装を行い、まだ珍しかった自動ドアを設置しました。床が真新しくなったこともあり、お客さんが自動ドアの前で靴を脱いで入店したというエピソードも。
当時小学校3年生だった堤さんは、従業員の方に連れられて何度もパビリオンを訪れました。月の石を見に行ったり太陽の塔を登ったりと、アジアで初めて開催された万博を満喫しました。お父様とよくジェットコースターに乗ったエキスポランドも、思い出深い記憶として残っているといいます。
石橋商店街内の店舗の顔ぶれも、当時と今とでは異なります。青果店、果物店、精肉店、時計店、おもちゃ店などは、大型スーパーや量販店、チェーン店などの進出などによって、姿を消したり数が少なくなったりしています。その一方で新しい取り組みにも挑戦しています。大阪大学の学生と協力してのイベントや動画制作、またウェブを通した情報発信にも力を入れていて、公式ウェブサイトの他にTwitterアカウントやFacebookページも開設、活発に更新するなど、学生のみなさんと一緒に万博の時代とはまた違う「新しい商店街の魅力」を発信しています。