ファミリーロード 理事長 楠原茂さん
万博の思い出を聞きました
大阪万博開催の昭和45年(1970年)当時は小学生だったという、ファミリーロード理事長の楠原茂さん。その頃の様子を聞くと、「毎年の年末は、商店街のこの広い通りが押し合いへし合いになるくらいの人で溢れかえっていました」と懐かしそうに話します。今はマンションが建っている場所にかつてあった市場で茶業を営んでいたという祖父から、「バタバタ(スーパーカブ)で売上金を運ぶとき、茶葉が入っていた木箱に500円札や1000円札をグッと押し込んで蓋を閉めないと閉まらないくらいやった」という話を聞いたそうです。「『あの当時はそれくらい凄かったんや』って。そんなええ話ばっかり聞かされてましたね。羨ましい限りですわ(笑)」と楠原さん。かつての大阪万博開催当時の大阪の好景気ぶりがうかがえます。
祖父が店を持っていた市場は、同商店街のさのかわ北通り沿いにあり映画館も併設、楠原さんがかつてよく遊んだ場所です。「それでね、昼にお腹が空いたら『山徳さん(まいど!名物さんの記事はこちら)』で天ぷら買うて、うどん屋さんで鍋焼きうどん買うて天ぷらうどんにして食べていた」そうで、楠原さんにとって商店街は、まさにホームグラウンドでした。
ちなみに、商店街のホームページでは商店街の懐かしい写真を見ることができます。(商店街「写真館」はこちら)
設立70年以上を超えるファミリーロードは、大信寺・常光寺など自社仏閣とも近く、万博当時より続く老舗も今なお残る歴史のある商店街です。情緒のある楽しい商店街にぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。