約400mのアーケードを彩るイベントやディスプレイが魅力の一つ
大阪メトロ北加賀屋駅から数分の距離、南北約400mにわたってつながった四つの商店街はそれぞれ、「hihi(ハイハイ)カガヤ」「フラワータウン」「センターロード」「KAGAYA一番街」という愛称で親しまれています。
周囲は小学校の通学路になっており、すぐ向かいには大きなグラウンドを備えた中加賀屋公園もあるので、小学生や少年野球の児童など、子どもたちの姿がとても多く見られます。
北側の入り口近くには大きな恐竜の顔のオブジェが飾られており、商店街のシンボルとなっています。
ここはちょっとした多目的スペースで、ベンチやテレビが設置されて日常的な憩いの場になっているほか、ステージが設けられて近隣の高校による音楽ライブを開催することもあり、常に地元の人々に楽しんでもらうための工夫をされています。
年中行事にちなんだイベントでは、各商店街が連携して、空間をめいっぱい活用した飾り付けを行われてます。例えば、子どもの日の時期には近隣の幼稚園児・保育園児がつくった巨大こいのぼり、ハロウィンには巨大なクモのオブジェ、クリスマスにはイルミネーションが、アーケード天井に飾られ、商店街の風物詩になっています。他にも七夕まつりや夏祭りの夜店イベントなど、催事にとても注力しており、たくさんの人々を呼び込んでいます。
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては詳細が異なることもあります
住所 |
〒559-0017 大阪市住之江区中加賀屋 |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
コロナ禍の前は、七夕や子どもの日、夏祭りやハロウィンなど、季節の行事に合わせてイベントを行ったり、アーケードにデコレーションを施したりして集客に励んでいました。特に夏のイベントは「ザ夜店」と称して各店舗が趣向をこらして出店を設置、毎年立錐の余地もないほど大変なにぎわいとなり、近隣地域と加賀屋商店街の伝統行事になっていました。年末の総力祭では、豪華商品や金券が当たるガラガラ抽選会がいつも盛況でした。
アフターコロナを見据えて検討中ではありますが、休止していたイベント関係を少しでも早く復活させることが当面の目標ですね。ただ、以前と同じ形で行うのは現実的ではないので、地域の皆さんの生活スタイルや行動スタイルに合ったやり方が必要になってきます。検討しているのは主にそこの部分です。LINEアプリを活用してクーポンを発行したり、お得情報を発信したりなど、デジタル化も少しずつですが進めています。
この商店街のいいところ、好きなところは、高齢者が買い物をしやすいという点です。商品も総じて安いです。昔からの店舗も多く、80代、90代の高齢ながら頑張っているオーナーさんも少なくありません。シニアが元気な商店街なんです。先ほどデジタル化も進めているとは言いましたが、当商店街の真の魅力はレトロなところでしょう。これだけ広い商店街でフランチャイズ形式の店はゼロで、息の長い老舗が何十年と愛されています。
この辺りは、製造業の発展とともに人が定住し増えてきた地域で、住みやすくて人口も安定しています。従って、商店街もシャッター街になることはなく、コロナ禍でもそこそこのにぎわいが見られます。極力空き店舗を出さずに活気ある商店街を維持していくには、商店街全体が統一感を持って取り組むことが大事です。商売をする人にとっても、買い物をする人にとっても、楽しく面白い商店街をつくっていきたいと考えています。
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