昔懐かしい下町ノスタルジーを感じられる商店街

 団地や戸建て住宅が立ち並ぶエリアにある加賀屋商店街は、戦後に誕生して以来、地域密着型の商店街として発展してきました。
 南北に約400メートルにわたって伸びる商店街は、それぞれ「ハイハイカガヤ」、「フラワータウン」、「センターロード」、「加賀屋一番街」と4つのエリアに分かれています。
 地域住民の台所として、子どもたちの遊び場として、最盛期には120~130店舗が軒を連ね、現在も約90店舗が営業。道幅は広くて歩きやすく、アーケードが夏の強い日差しや冷たい雨を遮ってくれるので、いつでもゆっくりお買い物が楽しめます。

 毎年8月のサマーストリートフェスタ、秋のハロウィン仮装パーティーをはじめとする大きなイベントのほか、子どもたちが描いた似顔絵や塗り絵を商店街に貼り出すといった子どもたちが喜ぶ企画も欠かしません。街頭テレビや手づくりのフォトスポットも設けるなど、あたたかみがあって、ノスタルジーを感じられる文化を大切にしています。
 アートのまち・北加賀屋エリアのお店とイベントを開催したり、近隣の学校の吹奏楽部がミニコンサートを開いたりと、ほかのお店や学校などと協力しあって、地域を盛り上げる手づくりの企画を打ち出し続けています。

住所

大阪市住之江区中加賀屋2

SNS

商店街インタビュー

Q.商店街の取り組みや力を入れていることはなんですか?

SNSに力を入れています。公式LINEをはじめ、2年半前からInstagramも始めました。ひな祭りや母の日、七夕などのイベント告知のほか、秋のハロウィン仮装パーティーではユニークな写真をタグ付けして拡散いただくなど、商店街を広く知っていただいています。ほぼ毎月行っている塗り絵や似顔絵の募集イベントでは、応募者に商店街で使える商品券をお渡しして、再び商店街でお買い物を楽しんでいただけるように工夫しています。

Q.商店街がこれから取り組んでいきたいことはなんですか?

店主たちの高齢化や人手不足で、以前のような大規模イベントの開催が難しくなりつつあります。それでもお客様に喜んでいただけるよう、地域も巻き込んで、楽しめる商店街づくりを行っています。全て手づくりですので、スマートとは言えないかもしれませんが、手づくりはむしろ、歴史ある商店街にぴったり。ノスタルジーを感じられる商店街として、若い人にも注目されるような取り組みを続けていきたいと思います。

Q.お気に入りやイチ押しのスポット、風景などがあれば教えてください。

地元住民の方々が自転車に買い物バッグを載せ、すれ違いざまに「こんにちは」と挨拶を交わしたり、世間話に花を咲かせたり。こうした人と人との自然な交流があちこちで見られる、下町ならではの光景ですね。歳末にはガラガラ抽選会があり、商店街の北にあるハイハイカガヤの恐竜広場では子どもたちの描いた似顔絵や塗り絵を鑑賞できます。

Q.読者へ向けてメッセージをお願いします。

加賀屋商店街を歩いていただくと、ノスタルジーをたっぷり感じられます。お店の人や買い物をする人、憩う人など、そこで暮らす人たちの顔がきちんと見える下町の商店街です。商店街好きな方からは、「ザ・商店街だね」と気に入っていただけているようです。ほかでは味わえないあたたかみと、昭和の懐かしさを味わっていってください。

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