北助松商店街・泉大津中央商店街・「佐竹ガラス」
JR阪和線信太山駅から歩くこと約10分、1927年創業の「佐竹ガラス」に到着します。歴史を感じさせる木造の建物は、伝統的和風建築の主屋と事務所や工場が一体となって維持され、国の登録有形文化財に登録されています。
佐竹ガラスでは、工芸品のガラス細工の生地となる色ガラス棒を製造するとともに、商品の製造や販売も実施しています。これらのガラス棒とガラス製品は、和泉市の地場産品である「いずみガラス」として、2024年に経済産業大臣指定伝統的工芸品に指定されたことでも注目されているのだとか。
工場での作業は、熔解炉にガラスの原材料を入れ、約12時間かけて熔解することから始まります。その後鉄の棒でガラスを巻きとり、レールにまっすぐに引き流して切断すると、ガラス棒の完成。タイミングがあえば、高度な職人の技を見学することもできます。
工房ではトンボ玉づくりの教室を開催。トンボ玉とは、模様が入ったガラスのビーズのことで、紐を通せる穴があり、アクセサリーや根付などに使用されます。
「トンボ玉体験コース」では、ガラス棒をバーナーで熔かすランプワークで作業をします。初心者にはやや難しい工程が続きますが、集中してガラスに向き合う時間は貴重な体験に。事前予約制で7歳~70歳くらいを対象に実施し、小さなお子さまは保護者と一緒に参加できます。
体験後は、敷地内に併設されたショップで、置物や装飾品等 多彩な商品をチェック。ガラスづくりの技を知り、その結晶である商品にもふれてみてください。