ジョイフルショッピングサンピア・こだわり店「岬すし」
ゆったりとお寿司を楽しむ一人客から、テーブルを囲んで会話に花を咲かせる団体客まで、さまざまなお客様が訪れる「岬すし」。大阪市内・寺田町から始まり、その歴史は60年以上にもなります。
「岬すし」のこだわりは、「顔が見える食材を使った料理をお客様へ届ける」こと。この信念のとおり同店では、お客様に提供している全てにこだわりを詰め込んでいます。
魚介類は、産地ではなく、その日最高のものを魚市場で仕入れます。その魚介類と合わせるシャリは、少し甘め。「岬すしはごはんが美味しい」と評判は上々で、ランチでばら寿司を選ぶお客様も多いのだとか。そんなシャリを使った巻き寿司に使うかんぴょうやシイタケも、お店で丹精込めて炊きこんでいるそうです。調味料にも手間を惜しみません。ムラサキは、2種類の醤油と日高昆布を煮込んだ自家製で、天ぷらや炙り寿司に使う塩は、河内長野市にある観心寺でご祈祷を受けた「北斗の塩」をベースに、用途に応じてブレンドしたもの。厚焼き玉子、いなりあげ、おぼろエビは信頼するお店からしか購入しないといいます。「お寿司や一品に合わせていただくお酒にも力を入れています。東北から九州まで、各地の酒店からお酒を仕入れていますが、お商売を始める前に、必ず店主さんとお会いするようにしているんです」と、女将の花田佳代子さん。女将のお酒への思い入れは、店頭に並ぶ珍しい銘柄の日本酒や焼酎のボトルからもうかがえます。
「顔が見える食材」の背景には、『美味しくて、安心して食べていただける料理をお客様に届けたい』という女将や職人の思いがあります。そのおもてなしの心を原動力にして、「岬すし」では新メニュー開発や、イベント企画にも余念がありません。
「秋のボジョレーヌーヴォー解禁に合わせた限定企画など、1年を通してイベントを開催しています。そのほか、2024年から本格的にデビューさせていこうと考えているのが、野菜寿司。当店オリジナルの3層重ねのふわふわ湯葉は、まるでお豆腐のような味わいです。人参、たたきごぼう、みょうがといった野菜は甘酢仕立てですが、素材に合わせて酢の調合も変えているんですよ」と、佳代子さん。
素材とお客様に誠実に向き合いながら、歴史を紡いでいる「岬すし」。そのこだわりを一度味わったら、何度でも通いたくなるはずです。