天神橋筋商店街・「こども本の森 中之島」
大阪市中央公会堂や東洋陶磁美術館が建ち並ぶ、文化の香り高い大阪・中之島。地下鉄御堂筋線・京阪本線『淀屋橋駅』、京阪中之島線『なにわ橋駅』から近くに「こども本の森 中之島」があります。
コンクリートの外観や入口の大きな青リンゴの存在が、安藤建築であることを物語る「こども本の森 中之島」。
施設の提案、設計に際して建築家の安藤忠雄さんは、「この国のこれからを支えていく子どもたちに、豊かな感性を育んでほしい。手軽で瞬時に情報を入手できるインターネットとは違い、読書は心の栄養になる」という思いを込めたそうです。
3階建ての建物は、そばを流れる堂島川に沿うようにゆるく曲線を描きながら伸び、内部は天井まで本で埋め尽くされています。
大階段もある広い空間がある一方で、子どもが読書に没頭するのにぴったりな狭い空間もあちこちに。読み聞かせをする親子の姿も見られます。
「こども本の森 中之島」では、本の並べ方も子どもの日常や好奇心に合わせて工夫されています。子ども向けの本のすぐ隣に中高生、大人向けの本が並んでいるのもユニークなポイントだといえるでしょう。
一般的な図書館との大きな違いは、当館は文化施設のため本の貸し出しは行っておらず、入れ替え制の90分だという点です。入館は予約制で、当日枠も用意されています。
名称は“こども本の森”ですが、大人のみでの来館も可能です。エレベーターがあるので、車椅子での来館も心配ありません。
読書以外にも、安藤建築を目当てに訪れる外国人来館者も絶えない「こども本の森 中之島」。安藤建築や本の世界にひたりに出かけてみては。