ジンジャモール瓢箪山商店街・瓢箪山駅前東商店会・カルチャー「瓢簞山稲荷神社」
近鉄瓢簞山駅の南側に延びるジンジャモール瓢箪山商店街を5分ほど歩くと、「瓢簞山稲荷神社」の入り口にあたる鳥居が見えてきます。「創建は大坂城が築城された1583年。豊臣秀吉が伏見城に祀られていた“ふくべ稲荷”を分霊し、金瓢(きんぴょう)とともにこの地に鎮め祀ったのが始まりと伝えられています」と教えてくれたのは、宮司の山畑阿登視さん。
御祭神に「保食大神(うけもちのおおかみ)」をお祀りし、双円墳の瓢簞山古墳を背にして拝殿・本殿・末社が建つ境内には、静かな時間が流れています。
2月の初午大祭は、甘酒の提供や餅つき、福餅まきがあり、多くの参拝客が訪れます。7月17日・18日に開催される夏祭りは、多くの露店が出て、子どもも大人も楽しみ、境内はにぎわいに包まれます。
「 辻占(つじうら)の総本社としても知られ、かつては“淡路島かよう千鳥の河内瓢簞山 恋の辻占いらんかへ”という口上とともに辻占売りが活躍したこともあったそうです」と山畑さん。
東参道にある占場で、行きかう人々を観察して吉兆を占う辻占判断に加え、社務所では辻占おみくじの販売も。線香の火をあてて占う「やきぬき」、ろうそくの火で文字を浮かび上がらせる「あぶりだし」、そして通常のおみくじの3種類セットはたくさんの人に親しまれているそうです。
占いのワクワクと、古墳が伝える歴史を味わえるスポットです。