天神橋一丁目商店街・川村義肢株式会社/義肢装具士 フェルナンデス綾子さん

義肢装具士として利用者の身体や日常生活を支えるフェルナンデス綾子さん。これまで保育士として子どもたちに寄り添い、介護士として高齢者の生活を支えてきた経験があり、その積み重ねが今の仕事にもいかされています。

ある時、テレビで義肢装具士の仕事を知り、一人ひとりの身体や生活にもっと深く寄り添える道だと感じて資格取得を決意されました。学校に通いながらの子育ては決して容易ではありませんでしたが、学べる時間そのものが励みになり、前向きに続けられたといいます。

「義肢装具士の仕事は、単に装具を作るだけではありません。利用者の身体の状態や不安を丁寧に聞き取り、どんな補助具が最も快適かを一緒に考えます。工場の職人と連携しながら形を整え、仕上げの微調整を重ねて“ぴったり合う一つ”に近づけていきます。“適合”と呼ばれるこの作業はとても難しいのですが、利用者が快適さを取り戻し笑顔になる瞬間に、大きな手応えを感じる」と熱く語ってくれました。

初対面では遠慮して本音を伝えにくい利用者も多く、雑談や何気ないひと言から大事な情報が見えてくることもあります。女性ならではの話しやすさを感じてもらえる場面も多く、柔らかな姿勢が安心感につながっているようです。
困ったときに気軽に頼れる存在でありたいという思いを胸に、今日も綾子さんは利用者一人ひとりに向き合い、心を込めて装具づくりを続けています。