石橋商店街・山口寝装店 / 1級寝具製作技能士 山口 竜司さん

祖父の代から70年以上にわたって、昔ながらの綿布団を製造販売してきた山口寝装店。設計事務所での経験を経て家業を継いだ山口竜司さんは、布団づくりの技と知識を深めながら店を支えています。

布団職人として心がけていることは、単に商品を売るのではなく、お客様一人ひとりに寄り添うことだといいます。「お客様のニーズをじっくり聞き取り、どんな素材が最適か、どんな工夫が快適につながるかを一緒に考えます。敷布団と掛け布団では適切な綿が異なるなど、専門的な知識を交えながら納得いただけるよう丁寧に説明することが、専門店としての大切な役割だと考えています」と語ります。

若い世代にも健康志向の方が増えており、質の良い睡眠への関心が高まっています。量販店との違いは、手作りの良さと専門的なアドバイスにあります。職人として実際に布団を作っているからこそ、製造過程のこだわりや素材の特性を丁寧に伝えることができ、お客様の信頼につながっています。

商店街全体でも、新しい取り組みが次々と生まれています。各店舗が積極的にイベントに参加し、地域とのつながりを大切にしながら、顔なじみの関係づくりに力を入れています。また、若い世代との交流の場づくりにも工夫を凝らし、次世代へ向けた地域コミュニティの構築を推し進めています。

「人と人との繋がりで石橋の街を笑顔にしたい」。竜司さんは、今日も丁寧にお客様と布団に向き合い、地域に根ざしたサービスを続けています。