【商店街でぷらっと旅気分】 この企画では「商店街で半日遊ぶならどう遊ぶ?」をコンセプトに、お店や周辺の観光スポットをモデルコースとして紹介します。
岸和田市は、海や山に近く自然の魅力溢れる市ですが、歴史ある寺社仏閣や、城下町の名残りが今も残る、観光スポットの多い場所でもあります。南海電鉄岸和田駅の西側すぐに位置する岸和田駅前通商店街は、だんじり祭りを描いたモダンな切り絵を入口ゲートに大きく掲げています。アーチ型アーケードの商店街は、丸ごと300年の歴史を誇る岸和田だんじり祭りの曳行(えいこう)コースの一部となっています。そんな岸和田駅前通商店街周辺の見どころをご案内しましょう。
岸城神社
まずは、だんじりの曳行コースにもなっている同商店街にとって切っても切れない、岸和田だんじり祭に関する場所から巡りましょう。祭発祥の宮であり、だんじりが宮入りをする神社として有名な「岸城神社」は、お隣の岸和田城の総鎮守でもあります。天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、品陀別命(ほんだわけのみこと)の三柱が御祭神として祀られています。
岸和田だんじり会館
岸和田だんじり祭を知るなら、「岸和田だんじり会館」です。現存する最古の岸和田型だんじりや法被などが展示されているほか、大迫力の大型ビジョンで見る祭礼映像など、祭のすべてがわかる博物館。岸和田ボランティアガイドをお願いすれば(予約不要)、より詳しく知ることができます。元禄16年(1703年)、時の岸和田藩主岡部長泰(おかべながやす)公が、京都伏見稲荷を城内三の丸に勧請し、米や麦、豆、あわやひえなどの5つの穀物がたくさん取れるようにと五穀豊穣を祈願し、行った稲荷祭がその始まりと伝えられているのが岸和田だんじり祭です。
岸和田城
「岸和田城」も外すわけにはいきません。羽柴秀吉の命により叔父にあたる小出秀政が城主となり城廓を整備した城で、「続日本100名城」にも選ばれています。昭和28年(1953年)に作庭家・重森三玲氏によって造園された枯山水庭園で、国の名勝にも指定されている「岸和田城庭園(八陣の庭)」は必見です。天守閣に登って上から鑑賞するのがおすすめです。
神谷茶舗
さて、岸和田の旅の最後はやはり商店街。和風モダンなお店が魅力の「神谷茶舗」さんに寄って帰りましょうか。トラディショナルなお茶を愉しみつつ今日一日を振り返る、そんな素敵な時間が流れるかもしれませんね。