出来島商店会 自慢「ゆうせいホール」
出来島商店会エリアは、ブラジル、ペルー、パキスタンなど、外国にルーツを持つ方が多く暮らす多文化共生の街。地域住民と外国人住民が相互理解を深めるイベントも開催されてきましたが、外国にルーツを持つ子ども達のための学習支援の取り組みも毎週行われています。
「Kirakira」は小学生、「Animo」は中学生を対象とする学習支援教室。子ども達の学習をサポートするとともに、日本語の読み書きが難しい保護者の負担を軽減しています。
この教室が開催されているのは、阪神電鉄出来島駅にほど近い、ゆうせい薬局2階にある「ゆうせいホール」です。このホールを運営する、同薬局代表取締役・小西明さんは、「このホールは薬剤師の研修会のほか、地域活動のためにも使っていただいています。キッチンもバリアフリーのトイレも備えてあります」と、微笑みます。
こうした地域活動に場所を提供している背景には、小西さんが考える「薬局のあり方」があるようです。「薬局は、薬を提供するだけでなく、健康や生活のことも相談できる場所であるべき。学習支援教室も住民が生活する上でとても有意義な取り組みだと感じ、バックアップしています」と、熱い思いを聞かせてくれました。地域住民同士が支え合い、多文化共生が自然に根付く出来島商店会エリア。それは、「ゆうせいホール」という場所と、この街で暮らす人々のあたたかさがあってこそ実現したものなのでしょう。