芥川商店街 自慢「谷川金物店」
近代的なビルが並ぶ高槻駅前からほど近く、落ち着いた雰囲気の芥川商店街。土木資材や園芸用品、大工道具がずらりと並ぶ谷川金物店は佐々木さんで3代目。大正時代から数えると創業100年近い老舗です。西国街道に位置し、江戸時代から宿場町として栄えてきた芥川。昭和元年(1926年)ごろは近くの紡績工場で働く女性従業員たちが、こぞって買い物に訪れていたそうです。
「毎年、小学生たちが授業の『お店しらべ』で商店街にやってきます。私の店も協力しているのですが、子ども視点での素朴な疑問や、好奇心いっぱいの質問に答えるのはなかなか大変です。でも、そんなところもまた、子どもらしくてかわいらしいんですよね。あと、作ってくれた新聞を読むのが本当に楽しみなんですよ」とほほ笑む佐々木さん。店の正面にあるガラス扉には小学生たちが書いた「お店しらべ新聞」が所狭しと貼ってあります。
店舗では小売りもしていますが、法人向け業務用資材の販売が主だといいます。「包丁やハサミを研いだり、ノコギリやカンナなどの目立てをしたりと刃物を扱う店でもありました」と谷川さん。アウトドアやガーデニング用品にも詳しく「まちの金物屋さん」として子どもたちからも慕われています。