せんば心斎橋筋商店街 自慢 「功夫ラーメン」
店頭で職人がリズミカルに麺を打つ様子が見学できる「功夫ラーメン」は、本格的な「蘭州ラーメン」が食べられるお店で、300年以上前より続く、歴史あるせんば心斎橋筋商店街にグローバルな魅力を加え、地元の方のみならず観光客にも人気のスポットとなっています。
蘭州ラーメンは9種類の麺から好みのものを選びます。熟練の職人が本場仕込みの技法で麵を打ち、その場で釜茹でした麺が食べられます。牛肉、牛骨と丸鶏を長時間煮込んだ秘伝の牛肉薬膳スープは百年継承されているそうです。
「出張や旅行の際、中国で蘭州ラーメンを食べたお客様から『本場で食べたものと同じだ』と喜んでもらえるのがうれしくて」と話すのはオーナーの李さん。日本の大学に留学経験があり、人情味あふれる大阪には特に親しみを持ったといいます。さまざまな国の人たちが訪れ、活気あふれるせんば心斎橋筋商店街で起業したいと一念発起、店を立ち上げたそうです。
「2025年の万博には海外からの観光客も多く来られるでしょう。蘭州ラーメンを世界中の人たちに食べてもらえたら」
顧客の比率は半数が日本人、次いで中華圏、イスラム圏、欧米諸国とボーダレス。「当店ではムスリム(イスラム教)の方も食べられるハラル料理も扱っています」と李さん。清潔で明るい店には女性グループやファミリーの来店も多いそうです。麺以外にもマイルドな味付けの一品料理もあり、世界各国の幅広い世代に喜ばれるメニューが自慢です。