生野本通商店街「glass工房ココロイロ」新野恭平さん
「glass工房ココロイロ」代表の新野恭平さんは、酸素バーナーを使ったガラス工芸の作家です。工房では作品制作や展示だけでなく、制作体験や教室を通して、ガラス工芸の楽しさを広めることにも力を入れています。
出身は兵庫県姫路市。物を作ることが好きで高校は工業の機械科でしたが、とんぼ玉制作への興味から、大阪芸術大学のガラス工芸コースに進学しました。酸素バーナーを知ったのは大学1年生のとき。大学で海外の作家による実演を見て「衝撃を受けた」といいます。
酸素バーナーは、1500度から2000度の高熱の炎で耐熱ガラスを溶かし、伸ばしたり曲げたり、ひねったりする技法です。同大学の大学院にも進み、6年間にわたりガラス工芸を学びましたが、酸素バーナーはカリキュラムになかったため、独学で独学で技術を学びました。
手掛けているのはアクセサリーやオブジェ、器などです。好きだというアニメや漫画、ゲームなどのファンタジーの世界がモチーフになります。
教室に力を入れるのは「教えることが楽しい」からだといいます。大学時代に経験したジャグリングの大道芸で、人と話すことの楽しさを知ったことが今につながっています。
商店街に移ってきたのは平成29年(2017年)。この商店街の良い所は、アーケード内が明るいことだといいます。明るいことで人通りが増え、安心感が増しますと。
一方で空き店舗があることについて、この商店街いいねと言ってもらえるよう、物件を探している若い人にアプローチしていますとお話しされました。