金剛銀座街商店会・「亜登夢ミート」 上永 吉さん
「コロッケ揚げましょか。アイスコーヒーも飲んでいって、今朝豆挽いてあるから」
気軽に話しかけてくれるのが、「亜登夢ミート」の先代、上永吉さん。昭和45年(1970年)からここでお店をしていて、現在はお孫さんの近藤さんが店主です。お子さんと、家族三代で揃ってお店をされています。半世紀以上前からお店をされているけど、自称29歳。「ニク屋やからね」と豪快に笑いながら、「これがカッパ、これがポーク、全部鹿児島から届いたやつ。食べてみて、おいしいから」と、どんどん試食を勧めてくれます。そしてそれが全部めちゃくちゃおいしいんです。「これがミノ。切る前のやつ。こんなんあんまり見たことないでしょ」と、届いたばかりのお肉を見せて、いろいろと説明してくれます。
鹿児島から届いたA4、A5ランクのお肉を使った、亜登夢ミートさんのローストビーフ。いいお肉が入ってきたときしか焼かない、そんなこだわりが過ぎていつもお店にあるわけではない、ということで地元では「幻のローストビーフ」とも呼ばれています。
ちなみにお店の名前はあのアニメーションではなく、亜細亜に登る夢、という意味で付けられたのだそうです。
インターネットでの通信販売もされていますが、やはり実際にお店を訪れて、名物さんのお話を聞きながら迷いながら良いものを選ぶのが、商店街でのお買い物の醍醐味ではないでしょうか。