堺山之口商店街 「堺ヤマノクチ大学」 大井 尉行(やすゆき)さん
「堺ヤマノクチ大学」は、生きがいづくりを応援する(一社)日本生涯学習普及協会の代表理事・大井尉行さんが堺山之口商店街で平成29年(2017年)にスタートしました。空きスペースを利用した子育て支援施設「MADO」および同協会の事務所を教室とし、趣味、教養、健康、芸術などに関する講座を開講しています。
大井さんの本職は経営コンサルタント。本業のかたわら、カルチャースクール運営や堺のまちづくり活動に取り組んでいます。本業の延長上で、「孤独な思いをしている高齢者に生きがいを見出してもらえる方法はないものだろうか」と考えたのが始まりでした。こうして「生きがいづくり」「健康づくり」「仲間づくり」をモットーに、シニア世代の方々が楽しめるカルチャースクールの運営を始めるようになりました。めざしたのは、健康寿命を伸ばすことです。
商店街に事務所を構えたのをきっかけに、「生きがいづくり」と商店街の活性化を連動させる取り組みとして、堺ヤマノクチ大学を開講しました。「高齢者にはにぎわいの記憶があります。その記憶を懐かしんで集いたくなるのです。だから集う場所をつくることで商店街の活性化もできるのではないかと思いました。歳を重ねて寂しさを感じ、集いたいと思う方々が集まってきてくれるといいな、と考えたのです」と大井さん。
「生きがいづくり」と商店街のにぎわい再生。大井さんの取り組みは着実に広がりを見せています。