駒川商店街 インテリア沢井 店主 澤井 玲子 さんに
万博の思い出を聞きました
万博前後の昭和40年代、高度経済成長を背景に駒川商店街は活気にあふれていました。「一番良い時代でした」とインテリア沢井の店主 澤井玲子さんは当時を振り返ります。
澤井さんの親御さんが昭和28年(1953年)ごろに始めた店を引き継ぎました。創業当初は家具店、そしてインテリア装飾へ、現在はショッピングカートの販売が主です。家業に従事しながら、商店街の移り変わりを見てこられました。
大型スーパーがなかった時代。安さ、新鮮さを求めて遠く堺や藤井寺からも買い物客が訪れました。「近鉄の定期券を買って通うお客さんもいました」と澤井さん。特に土、日曜や年の暮れは、歩けないほどの人混みだったといいます。
最盛期には及ばないまでも、今も活気ある駒川商店街。精肉店や八百屋の多さがそれを物語っています。「万博開催時は20代前半で、会場には6回行きました。見学したものの中に大きな携帯電話があり、万博が描いたいろいろな未来が50年後、現実になったことに感慨があります。」と澤井さんは語ってくださいました。最終日の安売りバザーで買ったインド製の花台は、今も澤井さんの手元にあるそうです。
2025年予定の大阪万博についても澤井さんは「行くつもり。それまで元気で歩けるように」と開催を楽しみにされています。同時に、万博を訪れる外国人観光客の人たちに「人情味のあるおもてなしで、大阪、関西の良さを知ってもらえれば」と期待されています。