道明寺天神通り商店街 会長 篠田 朋宏さんに
万博の思い出を聞きました
万博が開催された1970年に開店した店があります。現在、店主が同商店街会長を務める「味大かまぼこ」です。店主の篠田朋宏さんは「私の父が大手かまぼこメーカーから独立し、商店街で店を始めたのが万博の開催年。私は小学校1年生でした。当時はまだ商店街自体が無くて、道明寺までの道筋にぽつぽつと店が建ち始めた頃ですね」と振り返ります。
その時分は道明寺天満宮の近くにあった公設市場から店舗が少しずつ今の場所へと移転を始めたころ。もともと田んぼだった場所に道ができ、商店が並び、やがて最盛期には43店舗まで増えていきました。
篠田さん自身も万博会場に赴き、月の石に感動し、太陽の塔を見上げ、遊園地ではジェットコースターに乗り、楽しみました。「特に子供ながらに強く感じたのが各国の民族衣装の華やかさや美しさですね。初めて出会う外国の人たちはこんな服を着て生活し、こんなきれいな人がいっぱいいるんだ、と驚いたのをよく覚えています」と篠田さんは話します。
時を経て、道筋に増えた商店が集まり、昭和58年(1983年)に道明寺商店街になります。そして、平成の終わりごろには現在の名称に変更し、インバウンド客も多数、店に訪れるようになりました。今や日本に暮らす外国人居住者も頻繁に訪れるようになった同商店街。「今度は2025年の大阪・関西万博で日本の良さや道明寺天神通り商店街の魅力を海外の人に伝えたい」と篠田さんは抱負を語ります。