キャッシュレス導入で訪日観光客も喜ぶ、商店街でのお買い物

「日本一長い商店街」として知られる天神橋筋商店街。江戸時代に、学問の神様・菅原道真公を祭る「大阪天満宮」の門前町として栄えたのが始まりです。

 南北2.6kmにも及び、地元の人から観光客まで、幅広く愛されています。 衣料品店や雑貨店、飲食店、娯楽店などさまざまな業種の店が多く連なり、見て楽しい、買って楽しい、食べて遊んで楽しい商店街です。

そんな天神橋筋商店街でのキャッシュレスの普及状況について聞いてみました。

「最近、商店街への外国人観光者の来街が増加し、自店(松井呉服店)ではほとんどすべてのキャッシュレス対応が出来るようにしたところ、多くの利用がございます。」と話すのは、天神橋筋五丁目商店街振興組合理事長 松井 満宏さん。

松井呉服店

「当店は着物、浴衣、風呂敷・ふくさ等の和装小物を扱っているので、訪日のお土産として立ち寄ってくださる外国人観光客が多くいらっしゃいます。購入方法を見ますと現金で購入する方はほとんど無く、大手クレジットデジタルカードや、キャッシュレスアプリでの支払いを圧倒的に活用されています。」

勿論、外国人の観光客だけでなく、日本人のキャッシュレス利用が増加していることも実感されているようです。

「近年、行政が牽引して地域通貨や地域振興クーポンを活用した商業振興キャンペーンが実施され、商店街でもその恩恵を頂いていますが、将来的には商店街組織自らがキャッシュレス販売促進にチャレンジする必要がありますので、その準備も怠りなく進めて行きたいと思っています。」と、商店街全体としての今後の展望についても語ってくれました。

続いて、天神橋筋四丁目北商店街の「ブティックLEMON HILLS」へ。

「キャッシュレスを始めたのは、消費税が8%から10%に増税されるタイミングで消費の落ち込みを食い止めるために、キャッシュレス事業者から提案されたポイント還元セールに参加したのがきっかけです。当時はいろんなキャッシュレス事業者が入れ替わり立ち代わり、商店街店舗に訪問セールスを行っていたため、こちらから事業者合同の説明会開催を申し入れた記憶があります。合同説明会では各キャッシュレスサービスや手数料などの比較が容易であったため、自店にとって有利なベストセレクトが出来ました。」と話すのは、店主の佐藤 暢大さん。

ブティック LEMON HILLS

最近では中高年女性服を扱っている同店ですが、売り上げの半分はキャッシュレス利用によるものだそうです。

「“中高年は現金、若者はキャッシュレス”という購買動向は崩れつつある点は感じるところです。キャッシュレス導入メリットは銀行に支払う釣銭両替手数料が減った点です。毎日のことなので積もれば大きな金額になります。

一方、お客様もいつキャッシュレスで購入すればお得になるか等、キャッシュレスキャンペーン時期を敏感に察知してお買い物をしておられるようです。」と、話してくれました。

天神橋筋商店会

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