曾根崎お初天神通り商店街・「大阪中之島美術館」
黒いキューブ型の外観が印象的な大阪中之島美術館は、京阪中之島線渡辺橋駅から徒歩約5分の場所にあります。宇宙服のようなスーツを身に付けた大きな猫の彫刻、「SHIP’S CAT(Muse)」のいる2階芝生広場を抜けると、パッサージュと呼ばれる1階から5階・最上階までの吹き抜け空間が広がります。※写真 バリー・フラナガン《ボウラー》1990年
置かれているベンチや椅子は全てオリジナル。椅子は横から見ると、脚の部分に中之島の「N」がデザインされています。2階に木のぬくもり感がある授乳室や親子休憩室が用意されているのも嬉しいポイントです。
1階にはショップやレストランも。「ひらかれた美術館でありたい」との思いから、1階と2階は一般の出入りも自由にしています。
そんなフリーエリアにも彫刻作品が置かれていて、散歩やランチも兼ねて気軽にアートにふれられると地域の人々に親まれているのだとか。開館してからわずか2年後の2024年2月に来場者数累計100万人を達成したことも、それを物語っています。
近現代の美術とデザイン作品を数多く所蔵する大阪中之島美術館では、西洋絵画のほかにも日本画やデザイン、現在美術など幅広いジャンルの展覧会に果敢に挑戦。企画展は年間8本にもなります。
冬に開催される中之島ウエスト・冬ものがたり2024にも参加しており、夜の2階の芝生は、きらびやかなイルミネーションに彩られます。
中之島エリア全体で街を盛り上げようと、地域連携も活発。街に溶け込み愛される美術館です。※写真 ヤノベケンジ《SHIP’S CAT(Muse)》2021年