粉浜商店街・まつり「住吉大社」
創建は211年、全国の住吉神社約2300社余の総本社である「住吉大社」。広い境内には、美しいアーチの反橋(そりはし)や国宝に指定されている本殿など、見どころがたくさんあります。
地元の人からは親しみを込めて「すみよっさん」と呼ばれ、初詣のにぎわいは全国的にも有名です。
1年を通して、古くから伝わるさまざまな神事を、当時と同じ格式のまま継承していることでも知られる住吉大社。権禰宜(ごんねぎ)の星野克輔さんに、「ぜひふれてほしい、春夏秋冬の特別なお祭りは?」と聞くと、こう教えてくれました。
「御田植神事(おたうえしんじ)」は、毎年6月14日に第一本宮と御田で執り行う神事です。「田植えの様子や八乙女の田舞、地域の子どもたちによる住吉踊の奉納が見どころで、重要無形民俗文化財に指定されています」と、星野さん。
続いて、夏に行われる盛大な祭典が「住吉祭」。7月30日に「宵宮祭」、31日に「例大祭・夏越祓神事(なごしのはらえしんじ)」が行われ、8月1日の「神輿渡御(みこしとぎょ)」では、住吉大神の神霊を神輿にお遷しし、御旅所である堺の宿院頓宮まで行列を仕立てて巡行するとのこと。
「重さ約2トンの大神輿が、反橋を渡る様子は壮観です。7月の海の日に行われる“神輿洗神事”(みこしあらいしんじ)からは、境内に神輿が飾られますので、いつでも鑑賞していただけます」。
中秋節の午後6時からは、「観月祭」も。反橋の上で、全国から募った短歌や俳句の入選歌を、神職が古式の作法にのっとって詠み上げ、住吉踊・舞楽も奉納されます。反橋と名月が織りなす幻想的なお月見は、風情たっぷり。
そして新年1月7日は、”白馬神事(あおうましんじ)“として、神馬・白雪号が各本宮を巡拝します。年の初めに白馬を見ると邪気が祓われると伝えられているため、初詣を兼ねて訪れるのもオススメです。
住吉大社でしか味わえない歴史や神事を体感しに、出かけてみませんか。
※各神事の詳細については、ホームページなどをご参照ください。