安立本通商店街・こだわり店「お好み焼 えいちゃん」
店主の津倉英三郎さんと妻の粛子(しゅくこ)さんが1979年に創業した、「お好み焼 えいちゃん」。現在は長男の康弘さんも加わり、家族3人で切り盛りする商店街の人気店です。店頭には、安立小学校の児童が書いた店の感想や絵画が飾られ、下町人情あふれるアットホームな魅力があふれています。
メニューは、豚玉とイカ玉の2種類のみ。創業当時は150円という価格でスタートし、原材料など物価高騰が続く現在も、1枚300円(税込)で提供。地元の常連さんからは、”安くておいしい”と評判で、店の前には行列ができることもあるといいます。
お好み焼きは、かつおだしを効かせた生地に、卵、天かす、紅ショウガ、キャベツをしっかりと混ぜ合わせることで、ふんわりと軽い食感に。そこにソース、マヨネーズ、かつおぶしをかけて、子どもからシニアまで誰もが食べやすい味わいに仕上げます。
大きな鉄板の上でお好み焼きが次々と焼かれていく様子は、ながめているだけで食欲をそそられます。その焼きたてのお好み焼きを、店内のカウンターやテーブル席で頬張るのが至福のひと時。
持ち帰りの注文には、粛子さんが対応。手際よくお好み焼きを包装し、お客様を待たせません。昔懐かしの「ひやしあめ」も販売されているので、お好み焼きと一緒にいただくのもおすすめです。
「親子三代で通ってくださる方もいます。お客様に来ていただくことが一番の喜びです。がんばらないといけませんね」と、英三郎さん。そんな店主の味はもちろん、明るい笑顔の粛子さんとの会話を楽しみに訪れる人もいるといいます。
早朝から床掃除や鉄板みがきなど、店の掃除を徹底するという英三郎さん。「掃除は商売の基本。“人が人を呼ぶ”と言いますが、もう一度あの店に行こうと思っていただけるようにがんばることで、44年が経ちました」と振り返ります。
最近では、店を紹介したYouTubeを見て訪れる旅行者や、海外からのお客様もいるとのこと。住吉大社のお参りの際などには、あたたかな笑顔が生み出す味を楽しみに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
※価格は取材時(2023年10月)のものです。