富田林西口商店会・「大正絽漫🄬」箱田勝彦さん・千鶴さんご夫妻
富田林駅近く、富田林寺内町に広がる富田林西口商店会には、趣のあるお店がたくさんあります。その一つが、和雑貨や和小物を扱う「大正絽漫®」。店主は箱田勝彦さん・千鶴さんご夫妻です。明治期に建てられた古民家を改装したお店には、和柄のエプロンをはじめ、千鶴さん手作りの和雑貨がそろっています。ほっこりした店の空気からは、お2人の仲睦まじさが感じられるようです。
そんなお2人のもう一つの顔が、富田林寺内町のボランティアガイド。
「富田林寺内町の中心にある富田林興正寺別院には、赤穂浪士で有名な『江戸城 松の廊下』の松を描いた絵師による襖絵が残っています。「大正絽漫®」がある城之門筋は「日本の道100選」に選ばれているんです。そして特徴的なのが、『あてまげの辻』と言って、あえて景色を見渡せないように工夫されたまち並みで……」と、勝彦さんからは地域の逸話が次々と飛び出します。千鶴さんも、「この古いまち並みを次の世代に伝えていきたい」と熱く語ってくれました。
約10年前に、松原市から富田林へやって来たお2人。「最初は富田林を全く知らなかったのですが、商いをするうちにこの町の魅力に惹かれて観光ボランティアを始めました」。そして、その地域活動を続けるうちに、まちへの愛着はさらに強まっていったと言います。
町の歴史や見所を熱く語る箱田ご夫妻とのおしゃべりは楽しく、時間はあっという間に過ぎてしまいました。お2人の存在もまた、富田林の魅力の一つです。