城東商店街 塚田博美さんに万博の思い出を聞きました
大阪万博が開催された昭和45年(1970年)、同商店街で記念の大売出しが行われたことが記録に残っています。理事長の塚田博美さんが古いアルバムから取り出し見せてくれた一葉の写真には、アーケードの下に横断幕が掲げられ、「万国博協賛/連合大売出し」の文字と、中央に桜の花を図案化した大阪万博のシンボルマークが写っています。こうした売り出しセールが大阪の各々の商店街で催されていたとか。
「当時は会員数が80店舗ほどあり、うちの商店街にとっても最盛期。さまざまな食材を扱う市場があり、和服店、草履店等、今では無くなってしまった業態のお店もたくさんありましたね」と塚田さん。商店街の中には映画館もあり、当時、大学生だった塚田さんもよく通ったと言います。
時代は高度成長期。小規模な工場が多い商店街周辺も賑やかでした。「当時のこの辺りには工員さんが多く住んでおられて、特に年末は大勢の人が詰めかけました。大晦日に、もらったばかりの給料袋を手に皆さん買い物をしていかれるんです。それを持って夜行列車で故郷に帰っていくという人もたくさんいたようですね」と、塚田さんは当時を懐かしく振り返ります。
また、1990年の花博(国際花と緑の博覧会)の際には同商店街はブロック舗装を導入し、さらに安心してお客様に来てもらいやすいよう改良。博覧会ごとに成長を遂げてきた同商店街。2025年にも何らかのイベントを開催し、盛り上げに一役買おうと会員一同で思案中です。