【商店街でぷらっと旅気分】 この企画では「商店街で半日遊ぶならどう遊ぶ?」をコンセプトに、お店や周辺の観光スポットをモデルコースとして紹介します。
天保山商店会の一部は、大阪のベイエリア、ウォーターフロントと呼ばれる有数の観光地でもあります。今回はそのエリアの中でも少しディープなスポットを、のんびりと散歩するコースをご紹介します。
天保山公園
「日本一標高の低い山(三角点が設置されている山としては)」として知られる天保山は、天保山商店会の北東側にあります。天保山公園の中にある小高い山がそれかと思われがちですが、実はそれは公園の築山。天保山の頂上の三角点は、その築山の北側中程にあります。また、天保山の北側からは安治川の対岸、ユニバーサルスタジオジャパンの方に向けて無料の渡船が出ています。
洋食のビーハイブ
海岸通を大観覧車方面へ移動し、そこから大阪港駅の方へ進むと「洋食のビーハイブ」があります。創業は昭和26年で大通りから一筋入った隠れ家的なレストランです。自家製のタルタルソースで食べる手作りハンバーグがお店のイチオシで、ランチに最高です。オーダーを受けてから整形するハンバーグステーキは、国産の合挽き肉を使用しています。ビフカツやビフカツサンド、和牛ヘレステーキも好評でいろいろな洋食を楽しめます。
築港ビル
次に、みなと通に沿って進むと築港ビルがあります。昭和8年(1933年)に商船三井の本社屋として建てられたビルで、写真映え間違いなしのレトロなビルとして人気を集めています。2階建てに見えますが、実は3階建てです。大阪港エリアは地盤沈下がひどく、昭和23年(1948年)から昭和42年(1967年)にかけて、ほぼ全域にわたって盛土工事で2mのかさ上げをしました。築港ビルはそれ以前から建っていたので、当初の1階部分が今はほぼ地下になっているという珍しいビルです。
夕陽のテラス
築港ビルからさらにみなと通を西に行くと、車道は地下へ下っていきます。大阪港と南港を結ぶ海底トンネル「大阪港咲洲トンネル」です。全長2.2km、平成9年(1997年)に開通しました。あいにく歩道ではトンネルをくぐれませんが、地上のその脇の歩道をさらに西へ行くと、公園として整備された夕陽のテラスがあります。大阪港の中央突堤で、かつての大桟橋です。大阪市内きっての夕陽のスポットとして、静かな人気を集めています。
千両寿司
さて、大阪港の夕陽を堪能した後は、商店街に戻りましょう。本日の締めくくりは千両寿司さんで、お寿司を食べましょうか。名物「うなぎの棒寿司」は、かつて大相撲春場所の折によく立ち寄った稀勢の里さんもお気に入りだったという絶品です。大きなうなぎとふっくらした卵焼き、アクセントの胡瓜。食べると必ず幸せな気分になれそうです。港区の移り変わりをずっと見てきた気さくな店主のお話を聞きながら、天保山商店会のぷらっと旅を終えましょう。
※おでかけの際は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策の徹底をお願いいたします。