明治の市場から紡がれた歴史ある商店街
JR・大阪メトロ大正駅の南西約300m、住宅街の真ん中にある三泉商店会は、大阪市内でも有数の歴史を誇る商店街です。明治44年(1911年)に有志によって設立された魚介・青物専門の問屋市場「三泉共同市場」を前身とし、以来地域密着型の商店街として地元の人びとの生活を支えてきました。
同商店街は昭和32年(1957年)にアーケードを設置しました。日本で初めて商店街にアーケードが設置されたのが昭和26年(1951年)なので、当時は非常に珍しく、おおいに人びとの注目を集めたそうです。
そしてなんと、当時のアーケードがまだ現役を続けています。築年数ほど古さは感じさせず、今も買い物客を雨や陽射しから守ってくれています。
全長約340mのアーケードの下には、うどん・そば店、鮮魚店、洋菓子店、和菓子店、電気店、化粧品店、衣料品店など、さまざまな店舗が並びます。「花金特価日」が開催される毎週金曜日、スタンプカードのポイントが2倍になる毎月第3水曜日は、特に多くの買い物客が訪れます。個人商店・老舗が多く、そういった昔ながらの風情を味わいに、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
住所 |
〒551-0031 大阪市大正区泉尾1丁目 |
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SNS |
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インフォメーション
所属店舗
商店街インタビュー
金曜、土曜の毎週末に商店街の5つの店舗で買い物をしていただくと、お買い物券などをプレゼントする「花金チラシラリー」を続けています。お客様が商店街の各店舗を知るきっかけづくりになればと、配布するチラシには金曜日限定の特価商品も多く載せられています。「お楽しみSTAMP」も好評で、こちらは買い物をするたびに台紙にスタンプが押され、台紙が埋まると商店街の中で金券と同じように使えるという仕組みです。
「のきさきあるこ」というイベントを、この令和4年(2022年)には復活させたいと動き出しています(※)。令和2年(2020年)の開催時は普段とはまったく雰囲気の異なる商店街の中で、各店舗の方々も大いに楽しむことができました。空き店舗の軒先を屋台の場所として提供し、飲食はもちろん、子どもと楽しめるワークショップなども展開できればと考えていますので、詳細が決まれば情報発信にも力を入れていきたいと思います。 (※本インタビュー後の令和4年(2022年)8月11日・12日に、「のきさきあるこ」実施。)
景色というわけではありませんが、私たちの商店街では毎日午後2時にラジオ体操を流しています。お昼の食事を終えてちょうど眠気がくるような時間帯に、皆様の気分転換になればと始まった取り組みでしたが、数年前にはテレビ番組の取材にも来ていただくなど、話題を提供することができました。商店街に立ち寄る機会がある方々にはぜひこの時間帯にお越しいただき、立ち止まって店の人たちと一緒に体をほぐしていただければ嬉しく思います。
私たちの商店街は、昭和の時代で時が止まったようなレトロな空気感も魅力だと思っています。シャッターが下りた場所にはワークシェアリングのレンタルスペースができたり、イベントの「のきさきあるこ」の準備にあたっては若きクリエイターの方々にご協力をいただいたりと、世代を超えた連携の動きが少しずつ生まれだしているので、懐かしさと新しさが混在するようなこれからの三泉商店会の展開にぜひ注目してください。
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