絆に感謝し応援される、地域密着の商店街

 約1㎞弱にわたって、140~150店舗が集まる商店街、「東成しんみちロード」。大阪の下町で、これほどの全長を持つ商店街はなかなかありません。古くはさらに長い商店街で、今里から布施までを結んでいたと伝えられています。
 この東成しんみちロードを構成しているのが、今里新道筋商店街振興組合・今里新道商店会・今里一番街商店会・神路銀座商店会・神路新道商店街・神路一番街振興組合という6つの団体です。

 東成しんみちロードを通るお客様はさまざま。お買い物を兼ねて店主たちと会話に花を咲かせる大人たちのそばを、通園・通学の園児や児童が元気いっぱいに駆け抜けます。英語に苦戦しつつ、増えてきた外国人観光客をおもてなしする店主たちの姿も見られます。
 アーケードには今里幼稚園の園児の絵が入った垂れ幕が飾られ、イベントを告知するポスターには、近隣のデザイン学校とタイアップした6団体のイメージキャラクターが描かれている東成しんみちロード。
 「東成しんみちロード one マルシェ 100円商店街」に代表される主催イベントも、「地域の皆さんが楽しめて、喜んでくれるように」と、地域との絆を軸に企画を考えています。 子どもの安全・観光客のおもてなし・活気創出に心を留め、地域密着を追求する商店街です。

住所

〒537-0012大阪府大阪市東成区大今里1

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商店街インタビュー

商店街の取り組みや力を入れていることは何ですか?

 6つの商店街・商店会合同で年に4回開催している、「東成しんみちロード one マルシェ 100円商店街」です。東成しんみちロードの各店舗が100円で商品を出すイベントは、お得感もあって盛りあがりますね。衣料店をはじめ100円商品の提供が難しいお店は、100円の"1"にちなんで、500円のワンコイン商品、1000円札1枚で買える商品もOK。お菓子やヨーヨー釣りといったゲームを特別に用意してくれる店主さんもいます。イベント時は、プロレス団体を呼ぶなど、プラスαのお楽しみも企画します。最近では、"フェイスペイントをしてくれたら商店街で使える金券をプレゼントする企画"を実施して、喜んでいただきました。

商店街がこれから取り組んでいきたいことはなんですか?

 情報発信は、強化していきたいですね。町会、老人クラブ、今里まちづくり活動協議会からのご縁で、垂れ幕を彩る絵を今里幼稚園からいただき、各商店街・商店会のイメージキャラクターも近隣のデザイン学校に制作していただきました。イベント開催時にも、「町会の皆で行きましょう」など、皆さんが誘い合わせて参加してくださいます。こうした地域の絆を大切にしつつ、一方で分かりやすいキャッチフレーズをつくれたら、インターネットでもPRしていきやすいのではと考えています。

お気に入りのスポットや一押しスポット、風景などがあれば教えてください。

 暗越(くらがりごえ)奈良街道です。東成しんみちロードの南側にある旧街道で、かつては大阪と奈良を結ぶ最短ルートでした。現在も、往時の雰囲気を伝える趣があり、旧街道と今里筋が交差するあたりには、大きな石碑も設置されています。こういった歴史背景から、ハイキングで歩いている方もよく見かけますね。私たちにとっても身近で親しみのある道です。

読者に向けてのメッセージをお願いします。

 全長1㎞弱の長い商店街は、大阪の下町にもなかなかありません。昔懐かしい商店街のたたずまいは、歩くだけでも魅力を感じてもらえるのではと思います。お話し好きな店主も多いので、会話も楽しみにいらしてください。 歩くのがお好きな方は、商店街から20分ほどで大阪城にも行けます。暗越奈良街道とあわせて、歴史を感じていただくにもぴったりです。

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