放出商店会・カルチャー「咲くやこの花館」
大阪メトロ長堀鶴見緑地線鶴見緑地駅から徒歩約10分の「咲くやこの花館」。1990年に開催された、国際花と緑の博覧会(以下、「花の万博」)で大阪市のメインパビリオンとして建設され、今は植物園となっています。館内では、およそ5,500種・15,000株の世界の植物が栽培されています。
回廊型となっており、スタートは熱帯雨林植物室から。ジャングルのような熱気の中で熱帯雨林特有の植物が見られます。奥に進むと、熱帯花木植物室。ここでは、ヒスイカズラやブーゲンビリアなどの花木や、バナナ、マカデミアナッツなどの果樹が見られます。また、「パロボラッチョ」という大きくてユニークな木もあります。 この太い幹に、水を蓄えているのだそう。
その次が乾燥地植物室です。ここには、さまざまなサボテンやボトルツリーが並びます。このゾーンで出会えるのが、マダガスカル原産の「フニーバオバブ」 。この植物の花を咲かせた植物園は、日本では咲くやこの花館だけだとか。また、1,000年以上生きるといわれるアフリカのナミブ砂漠原産「キソウテンガイ」は、この館に来てからも伸び続けているといいます。
さらに、「花の万博」で展示された世界最大の花、「ラフレシア」の標本も鑑賞できます。
続く高山植物室では、ひんやりとした温度の中で高山植物が見られます。館内はどのゾーンも温度設定を現地に近づけており、植物が生きる世界を肌で感じられるのもポイントです。館内巡りをさらに楽しくしてくれるのが、フラワーツアー。フラワーアテンダントが植物ごとのストーリーを伝えつつ、参加者を案内してくれます。
年に数回、大阪ばら祭、虫を食べる植物展といったイベントも開催され、中央のフラワーホールではイベントにちなんだ展示も行われます。熱帯フルーツ展の際には、果物を山積みにして売る現地の様子が再現されました。
植物のありのままの姿や息づかいを感じられる国内最大級の大温室。きっと楽しい発見があるはずです。