日本橋筋商店街・千日前道具屋筋商店街・黒門市場・戎橋筋商店街・ カルチャー「今宮戎神社」
南海高野線今宮戎駅すぐ、大阪メトロ大国町駅から徒歩5分。「今宮戎神社」はこのほか、いくつかの公共交通機関からもアクセスが便利な神社です。本殿には天照皇大神や事代主命(戎様)を含め五柱の神様をお祀りしています。
その創建は古く、600(皇紀1260)年に四天王寺の西方守護の神社として、聖徳太子により建立されたと伝えられています。「かつて今宮戎神社の周辺は海辺であり、もともと戎様は漁業を守る神として崇拝されてきました。その後、大阪の発展とともに商売繁盛の神として知られるようになり、多くの人々に崇拝され続けています」と教えてくれたのは、権禰宜の竹内健雄さんです。
年中行事でとりわけ注目されるのが、毎年1月9・10・11日に行われる「十日戎(とおかえびす)」。福むすめさんの手で福笹に縁起の良い吉兆をつけていただき、それを自宅やお店にお祀りして商売繁盛や家内安全を祈願します。例年この3日間で、約100万人の参拝者が訪れるのだとか。
「笹はさまざまな神事で使われますが、生きた笹をお受けいただけるのは十日戎の期間だけです。福笹で幸運を祈り、翌年にお返しいただいて、また新しい福笹を受けることを続けていいただけたらと思います」と竹内さん。
2024年は、約2000人の応募の中から40人の福むすめさんが選ばれ、奉仕活動を行いました。福むすめ選びは72回という歴史を誇り、これまでに親子三代で福むすめをつとめたご家族もいらっしゃるそうです。
7月22日~23日には、「こどもえびす」が行われます。雪遊び、夜店、小学生が十日戎の宝恵駕に乗る「こども宝恵駕(ほえかご)」といった楽しい催しを用意。大勢の子どもたちが訪れ、神社に親しむ機会となっています。特設舞台では、「今宮戎 マンザイ新人コンクール」の開催も。
お祭りの日以外の普段の境内は、清々しい空気に包まれ、静かにお参りしていただけます。商売繁盛の御神徳が有名な今宮戎神社ですが、金運守や大漁祈願守等、商売繁盛以外の御神徳もあるそうです。ぜひお参りにして、心安らぐひとときをお過ごしください。