瓢箪山中央商店街・カルチャー「枚岡神社」
枚岡(ひらおか)神社は、2024年で創建2687年を迎える日本最古の神社の一つ。皇室の守り神でありながら地域とのつながりも深く、親しみやすさが魅力の神社です。
そんな枚岡神社へ行くには、近鉄枚岡駅を降りてすぐの「二の鳥居」をくぐります。鎮守の森の、ゆるやかな坂になっている石畳の参道を進むと、鹿の石像が見守る参道広場と手水舎。広場から石段を上がった先には拝殿があり、4柱の神様を祀る本殿はさらにその奥にあります。
枚岡神社といえば、日本神話に由来する年末の「注連縄掛(しめかけ)神事」。通称「お笑い神事」が有名です。神話の内容は、天の岩戸と呼ばれる洞窟に隠れた天照大御神(あまてらすおおみかみ)に「何とかお出まし願おう」と、枚岡神社の主祭神である天児屋根命(あめのこやねのみこと)が執り行った日本で最初の神事と、その神事の際に八百万の神様が舞や手拍子、笑いを添えて天照大御神を見事誘い出し、再び岩戸に立ち入れないよう注連縄をかけたというもの。
室町時代以前から伝わる注連縄掛神事は、注連縄をかけかえる際に3回笑う形となって続いています。10数年前からは神事の終了後、笑って新年を迎えるため、20分間「わはは」と笑い合うようになりました。この楽しい行事を目当てに、毎年2~3千人もの人が枚岡神社を訪れるといいます。
もう一つの大きな行事は、10月の秋郷祭。23基もの朱色のふとん太鼓が宮入りする様子は圧巻で、その規模は日本一を誇ります。