柏里本通商店街・カルチャー「姫嶋神社」
阪神姫島駅から徒歩約10分。姫嶋神社は、江戸時代以前からこの地にある、「やりなおし神社」と呼ばれるスポットです。
そのはじまりは、神社がお祀りする阿迦留姫命(アカルヒメノミコト)という女神が夫の罵りに耐えかねて逃げ、その後姫島に留まって再出発したことにあると伝えられています。第二次世界大戦で神社を含む周辺が消失した際に、再起を図る人々の信仰を集めたことも、「やりなおし神社」としての存在感を強めました。
姫嶋神社には、アカルヒメノミコトが船でこの地にたどり着いたことにちなんだ帆立絵馬と断ち玉を使った、はじまりの碑の祈願があります。アカルヒメノミコトに参拝したのち、帆立絵馬に目標や願いごとを書きます。そして赤い断ち玉を「はじまりの碑」に開いている穴を通り抜けるまで投げ続け、最後に帆立絵馬を碑にかける、というものです。
アカルヒメノミコトが良い風に恵まれて、船でこの土地にたどり着けたことから、風車を団扇であおいで風をお供えをする献風台もご本殿前に設置されています。このお供えをすることで、「アカルヒメノミコトと同じように、良き風の御縁がありますように」という祈願になるそうです。
姫嶋神社では、4月の第一日曜に春祭り、7月の第四土曜・日曜に夏祭りを開催しています。春祭りは日中のお祭りで、地域の人が出した露天を楽しんだり、3基の地車の展示を見ることができます。夏まつりは夜のお祭りで、土曜の宵宮・日曜の本宮、ともに境内に露天が立ち並び、地車が練り歩く雄壮な姿を眺められます。