道明寺天神通り商店街・「道明寺天満宮」
近鉄道明寺駅から道明寺天神通り商店街を抜け、徒歩3分ほどで到着する「道明寺天満宮」。学問の神様として信仰される菅原道真公、交渉・縁結び・産業繁栄の神として崇敬される天穂日命(あめのほひのみこと)、道真公のおばにあたる覚寿尼公を祭神とした1400年以上の歴史がある天満宮です。
道真公が無実の罪で右大臣職を解かれ大宰府へ流される途中、覚寿尼公を訪ねて道明寺に滞在したと伝えられています。現在、道明寺は明治の神仏分離令によって天満宮から50mほど西へ移設されていますが、天満宮の宝物殿には国宝である道真公の貴重な遺品が展示されています。
そんな道明寺天満宮といえば「初天神うそかえ祭」。1年の悪い出来事を嘘に替えるこのお祭りは、例年1月24日・25日に開催。神職が手で彫った「うそ鳥」を購入し、うそ鳥が入った袋を「替えましょう」の掛け声で交換していきます。最後に手にしたうそ鳥に、金と書かれていたら18金、銀とあれば純銀、木と書かれていたら木製のうそ鳥に交換してもらえます。何も書かれていなくても、そのうそ鳥自体が身替り災難除けの御守になるのでご安心を。1日に2000人以上が来場する人気のお祭りです。
梅も忘れてはいけません。道明寺天満宮には、約1万坪の境内に約80種800本の梅が植樹されており、毎年2月から3月にかけて梅祭りが開催されています。
全国には天満宮が約12000社ありますが、道真公のご遺品が残る天満宮は道明寺天満宮のみ。「初天神うそかえ祭」や梅林散策など、四季折々の風景を訪ねてみてはいかがでしょうか。