大阪市西淀川区
インターナショナルな出来島で出会うもうひとつの大阪
観光客でにぎわう大阪のミナミやキタから近い、阪神なんば線出来島駅。そこでは、日本語だけでなく、スペイン語や中国語などさまざまな言葉が聞こえてくる。駅を降りると、、「インターナショナル出来島きら☆きら通り」の愛称で親しまれている出来島商店会があり、飲食店や食品店、地域に根差した個人店をはじめ、地元企業など約60店舗が連なる。
海外の食材や日用品を扱う店舗もありさまざまな文化に親しめるのも出来島ならではの魅力。多様な文化が普段の暮らしに溶け込んでいる。
こうした出来島の取り組みは、2025年に開催された大阪・関西万博のペルーナショナルデーで紹介され、地域で活動するペルー人ダンスグループがパレードにも参加。長年、この地域で育まれてきた人と人とのつながりから、万博への参加につながった。
その歩みを象徴するのが、ワールドグルメの出店、抽選会、南米のダンスや歌などを楽しめるスペシャルイベント「インターナショナル出来島きら☆きらフェスティバル」。文化や言葉の違いを越えて関わりを深め、お互いを知る機会を育んできた。「商店街だけじゃなく、出来島の街全体を見てもらえたらうれしいですね。」会長の言葉どおり、出来島の魅力は商店街だけではない。商店街での買い物や食事とあわせて多様な文化が日常に溶け込む出来島ならではの魅力を知ることができる。
この商店街でしか味わえない魅力とは?
この地域では、海外にルーツを持つ方が暮らしていることが、ごく自然な風景になっています。駅前ではいろいろな言葉が飛び交い、出来島小学校にも外国にルーツを持つ子どもたちが多く通っています。でも、私たちはそれを特別なこととは思っていないんです。「外国の方」というより、一緒に地域で暮らす仲間ですね。買い物をしたり、何気ない会話を交わしたりする中で、お互いを知る機会が自然と生まれています。観光のために用意されたものではなく、日々の積み重ねで育まれてきた信頼こそ、出来島ならではの良さだと思っています。
商店街と一緒に巡りたい、おすすめスポットは?
ミナミやキタからもアクセスしやすい場所なので、大阪観光の行程に加えていただくのもおすすめです。商店街の近くには、台湾ゆかりの人々によって建立された白天宮があります。色鮮やかな装飾が印象的で、この地域ならではの国際色豊かな特色が表れています。車や自転車で約10分の矢倉緑地では、大阪湾や神戸方面まで見渡せる眺望が広がります。夕日や飛行機、コンテナ船が行き交う風景も、この地域ならではの見どころの一つです。それらを訪れた後に、商店街で食事をしたり、海外の食材を扱うお店をのぞいたりしながら、出来島ならではの普段の様子を知っていただけたらうれしいですね。
この街らしさを感じられるものや、大切にしていることは?
出来島を象徴する取り組みの一つが、「インターナショナル出来島きら☆きらフェスティバル」です。いろいろな国の音楽や踊り、食文化を通して、お互いを知るきっかけをつくってきました。イベントだけではなく地域の清掃活動や行事にもみんなで取り組んでいます。国籍に関係なく参加してくださる方も多く、日頃から顔を合わせる機会を大切にしてきました。こうした一つひとつの積み重ねが、出来島ならではの地域の雰囲気につながっているのだと思います。長年続けてきた取り組みは、大阪・関西万博のペルーナショナルデーで紹介される機会にも恵まれました。この小さなコミュニティから始まった活動が、これからも自然に広がっていけばと思います。
はじめて訪れる方へ、商店街からメッセージをお願いします
出来島には、さまざまな文化的背景を持つ人たちが暮らしています。だからこそ普段のあいさつや何気ない会話を大切にしています。そうした積み重ねが、お互いを知るきっかけになり、安心して過ごせる地域につながっていくのだと思っています。
商店街は買い物をする場所というだけではなく、人と人を結び、困ったときには助け合える関係を育んでいく場所でもあります。はじめて来られる方も、気軽にお越しいただけたらうれしいですね。この地域ならではのあたたかな雰囲気や、ここで暮らす人たちの温かさをぜひ知っていただけたら。

