駅を降りれば、ひょうたんと山の気配。瓢箪山で過ごす一日

大阪の中心部から少し離れ、山の気配が近づいてくる東大阪・瓢箪山。駅を降りると、線路を挟んで南北へアーケードが延び、その先にも店々が連なる。国道の上をアーケードが覆うという、少し珍しい造りだ。南北の商店街には約230店舗、さらに東側には約40店舗。飲食店が集まる一角、教室や整骨院など暮らしを支える店が並ぶ通り、昼と夜で表情を変えるエリアと、進む方向によって雰囲気も変わっていく。

駅前は、買い物のためだけの場所ではない。ここから生駒方面へ向かうハイキングコースが延び、気候のよい季節にはグループの待ち合わせ場所にもなる。少し先には大阪府下随一と言われる秋のまつり(秋郷祭)が開催される枚岡神社があり、花園中央公園のプラネタリウムやラグビー場も身近な距離。市街地の日常と山辺の風景、スポーツや文化がひと続きになっているのが、この地域のおもしろさだ。

駅を中心に広がるのは、観光のためにつくられた場所ではなく、地域の暮らしが続く空間。昼には買い物や用事を済ませる人が行き交い、夕方から夜にかけては飲食店が開き、また違った表情を見せる。住宅地がすぐそばに広がっていることもあり、旅先でありながら大阪の日常にそっと入り込むような感覚がある。

そして、ふと視線を移すと見つかるのが「ひょうたん」。商店街には、大小さまざまなモニュメントが約1,100個散りばめられている。いつもの暮らしのそばに、旅人には新鮮に映るものがある。そんな瓢箪山では、目的地を一つに決めるより、駅前から気になる方向へ寄り道を重ねてみたい。大阪の賑わいとはまた違う、日常に近い旅のひとときが待っている。

この商店街でしか味わえない魅力とは?

やっぱり最初におもしろいのは、この場所の造りでしょうね。国道にアーケードがあって、線路を挟んで南と北に商店街が続いている。私たちには見慣れた風景なんですけど、外から来られた方には珍しく映るみたいです。それと、瓢箪山という名前も印象に残ると思うんですよ。「どんなところなんやろ」と興味を持ってもらえる名前ですしね。通りには約1,100個のひょうたんもあります。駅前の車止めだったり、掲示板の上だったり、意外なところにもある。全部を探すのは大変かもしれませんが、「こんなところにもあった」と見つけながら過ごしてもらうのも、ここならではだと思います。

商店街と一緒に巡りたい、おすすめスポットは?

まずおすすめしたいのは枚岡神社ですね。特に秋祭りの布団太鼓は、ぜひ一度見てもらいたいです。地域ごとの太鼓台が集まって、枚岡神社へ向かう。地元では昔から親しまれてきた祭りですが、初めて見る方にはかなり迫力があると思います。境内に太鼓台が集結する様子は、この地域だからこそ見られるものです。もう一つは山の方ですね。瓢箪山駅前はハイキングコースの出発点にもなっていて、生駒方面へ向かう方が集まります。商店街で食事をしてから山へ、という一日の組み立てもいいんじゃないでしょうか。

この街らしさを感じられるものや、大切にしていることは?

この辺りには、昔から地域の人に親しまれている店と、新しくできた店が自然に混ざっているんですよ。たとえば、お好み焼きの「丸福」は、この場所に移ってからでも50年以上、その前から数えるとさらに長く続いている店です。一方で、最近はイタリア料理の「アント」のようなおしゃれな店も話題になっています。店の種類や世代は変わっていっても、買い物だけではなく、そこで会って話をしたり、人と人がつながったりするところは残していきたいですね。ネットやAIで便利になることは増えても、そういう交流までなくなるわけではないと思うんです。昔からある店も、新しい店も一緒にこの地域の日常をつくっている。そこが瓢箪山らしいところだと思っています。

はじめて訪れる方へ、商店街からメッセージをお願いします

これからは、子育て世代や40代、50代の方にも「ここへ来たい」と思ってもらえるような場所にしていきたいですね。店が入れ替わっても、人が会って話せる場所はきちんと次の世代、その次の世代へ残していきたいと思っています。初めて来られる方にも、観光地だけではない大阪の日常を楽しむような気持ちで、気軽に来てもらえたらうれしいです。ここで過ごしたことが、また瓢箪山へ来るきっかけになればいいですね。

住所
東大阪市神田町2 MAP
最寄り駅
近鉄奈良線「瓢箪山駅」
SNS
Web
https://www.jinjyamall.com/