枚方市
京街道の記憶と今が重なる、枚方で見つけるもうひとつの大阪
大阪と京都を結ぶ京街道の宿場町として栄え、淀川の舟運とともに発展してきた枚方。かつて川を行き交う船へ食べ物や酒を売った「くらわんか舟」の物語は、枚方宿や鍵屋資料館などに受け継がれている。京街道沿いには往時を思わせる風情が残り、枚方市駅周辺には再開発による新しい風景が広がる。少し範囲を広げれば天野川が流れ、七夕伝説にまつわる物語にも触れられる。古くからの文化と今の日常が、近い距離に息づく地域だ。
枚方市駅には学生の姿も多く、駅前には新しい建物が並ぶ。そこから京阪交野線で一駅。宮之阪駅周辺から禁野方面へ約1km続く宮之阪中央商店街は、昭和45年に発足し、現在は111店舗。大きなアーケードではなく、道路沿いに商店や飲食店、医療・サービス系の事業所などが点在し、普段の暮らしの中に店が溶け込んでいる。
また、枚方市駅からほど近い川原町商店街は、昭和42年に発足した100店舗以上の商店街。長く親しまれてきた店に新しい店が加わり、最近では月末に屋台を集めた「川原よるいち」を開催するなど、時代とともに少しずつ表情を変えてきた。
京街道の面影をたどり、天野川の物語に触れ、気になる一軒でひと息つく。宿場町の記憶から学生が行き交う駅前、地元の暮らしが続く一角までが身近につながる枚方。大阪の中心部とはひと味違う旅のひとときが、ここには待っている。
この商店街でしか味わえない魅力とは?
宮之阪と川原町は近いんですけど、雰囲気はかなり違いますね。宮之阪は生活に密着していて、買い物や用事で地元の方が行き交う場所です。川原町は昔から飲食店が多く、日が暮れるとにぎわいが増してきます。長く続く店もあれば、若い店主が始めた新しい店もあるんですよ。二つは橋を越えれば行き来できるほどの距離で、飲食店同士の交流や共通のお客さんもいます。昼は宮之阪で普段の暮らしに触れ、夜は川原町で食事を味わう。同じ枚方でも、過ごす時刻によって印象が変わるところがおもしろいと思います。
商店街と一緒に巡りたい、おすすめスポットは?
枚方に来られたら、京街道にも注目していただきたいですね。枚方宿や鍵屋資料館を訪ねると、ここが宿場町として栄え、淀川の舟運と深く関わってきたことが見えてきます。それから宮之阪の近くを流れる天野川。七夕伝説とのつながりがあって、少し範囲を広げると織姫を祀る機物(はたもの)神社や牽牛石など、ゆかりの場所も点在しています。川原町商店街の入口にある「幸せのモニュメント」も見てほしいですね。京街道から天野川へと行き先を広げてみると、宿場町の歴史と七夕の物語という、枚方の二つの背景に触れていただけると思います。
この街らしさを感じられるものや、大切にしていることは?
宮之阪では「0歳から100歳まで愛される商店街」という言葉を以前から大切にしてきました。七夕まつりも地域の皆さんと一緒に長く続けてきましたし、天野川の清掃活動にも取り組んでいます。「宮ノサポ」も住民同士が交流できる場所の一つですね。川原町では若い店主が増えて、「川原よるいち」のような新しい取り組みも始まっています。昔からの店がある中で、若い人たちが「これから何をしよう」と動き出している。宮之阪には長く続いてきたつながりがあり、川原町には新しい動きがある。形は違っても、人が関わりながら次へつないでいるところは共通していますね。
はじめて訪れる方へ、商店街からメッセージをお願いします
大阪には有名な観光地がたくさんありますけど、宮之阪や川原町には、そういう場所ではなかなか見つからない個性的なお店があるんですよ。個人のオーナーさんが多いので、料理も手作りだったり、店づくりやメニューにもそれぞれのこだわりがあります。二つでは雰囲気も違いますから、気になる店があれば、まずは一軒入ってみてほしいですね。最初は知らなかった店でも、そこで食べたものや店の方との会話がきっかけになって、「次はあそこにも行ってみようかな」となる。そんなふうに、来るたびに行きたい店が増えていくのも、この辺りのおもしろさだと思います。
- 住所
- 枚方市宮之阪1-19-2 MAP
- 最寄り駅
- 京阪本線ほか「京橋駅」
- SNS
- Web
- https://miyanosaka.top/

