茨木阪急本通商店街・キムラ寝具店/1級寝具製作技能士 木邑 直樹さん

寝具製作の1級技能士として、お客さまの要望に応える布団づくりに取り組む木邑さん。祖父の代から商店街で営業を続けてきた家族経営の店を守りながら、理事長として商店街の活性化にも尽力されてきました。

ある時、お客さまから「この布団はどうやってできているの?中綿はどんなのが入ってるの?」と質問されても答えられない自分に気づき、衝撃を受けたといいます。そこから本気で学ぶことを決意。東京の蒲団学校に1年間通い、基礎から応用まで徹底的に技術を習得されました。

「同じ量の綿、同じ質の生地を使っても、100枚作れば100通りの布団ができます。だからこそ、お客さまのことを思いながら、1つ1つ丁寧に作るんです」と語る木邑さん。技能士の資格を持つことで、お客さまの悩みに自信を持って応えられるようになったといいます。

昨年は、布団職人の有志5人とともに大阪・関西万博に出展。布団の製作実演と座布団づくりのワークショップを開催し、多くのお客さまに布団づくりの奥深さを伝えることができました。「技術を極め、お客さまに喜んでもらえたときが一番うれしい」。その思いが、毎日の布団づくりの原動力になっています。

駅前の大型開発やアーケードの老朽化など、商店街も時代の変化に直面しています。木邑さんは、「年末の歳末売り出しやイベント開催、若い世代による新しいアイデアを取り入れながら、お客さまに必要とされる商店街であり続けたい」と話します。変わりゆく時代の中でも、木邑さんの挑戦は続きます。
