【商店街でぷらっと旅気分】 この企画では「商店街で半日遊ぶならどう遊ぶ?」をコンセプトに、お店や周辺の観光スポットをモデルコースとして紹介します。
道明寺駅前大坂夏の陣合戦碑
道明寺天神通り商店街付近は、大坂夏の陣で真田幸村らが率いる豊臣軍と伊達政宗らが率いる徳川軍が激突した「道明寺合戦」の地でもあります。劣勢で数も少なかった真田幸村率いる豊臣軍は徳川軍を押し返し、拮抗する戦いをしたと伝わります。その後、退却命令が出たため豊臣軍は撤退しますが、その時、幸村は「関東勢百万と候え、男は一人もなく候」と徳川軍を嘲笑したと言われています。
味大かまぼこ
時代を一気にさかのぼり、次は古墳時代を感じましょう。商店街を真っすぐに進むと見えてくる「味大かまぼこ」。ここで前方後円墳の形をした”kofun天”をチェック。かわいい前方後円墳形をしたかまぼこに棒が刺してあるので持ち運びやすく、古墳巡りの途中で立ち寄り、食べ歩きをするのにもちょうどいいはず。(「味大かまぼこ」の記事はこちら)
道明寺天満宮
次に現れるのが菅原道真に縁の深い道明寺天満宮。今も学問の神様として信仰を集め、年始の初詣や受験シーズンの前には大勢の参拝者が訪れます。また、梅の名所として名高く、毎年2月から3月にかけて咲き誇る梅園を見にたくさんの人が境内を訪ねます。毎年、7月24日から25日にかけて行われる、盛大な天神祭も有名。また、また、毎月25日と第2日曜日には境内で骨董市が定期的に開催されるなど、地元の人にとっての憩いの場となっています。
道明寺
道明寺天満宮のすぐ隣にある道明寺は、高度な土木技術を持ち、現在の藤井寺市とゆかりの深い土師氏の氏寺として建立された土師寺が起源です。延喜元年(901年)菅原道真が太宰府に左遷される際、当時の住職であった伯母の覚寿尼と会い、別れを惜しんだ場所と伝わります。桜餅の材料として有名な道明寺粉は道真が太宰府左遷の後、覚寿尼が毎日お供えした御膳のお下がりを多くの人に分け与えるために乾燥・貯蔵したことが始まり。道真の死後に道真の号である「道明」から「道明寺」と改称されました。
MONZEN
このあたりで少しひと休み。「MONZEN」は大正時代に建てられた元たばこ店の建物を改修し、令和4年(2022年)4月末に新たにオープンしました。その名のとおり、道明寺天満宮の門前に建っています。レンタルキッチンという新しい形態でその時期によってラーメン店やイタリアンのお店など違う飲食店が入り、様々な料理を楽しめます。ここで出されるクラフトビールは施設内で作っているもの。この辺りのかつての地名を冠した「美陵(みささぎ)エール」を飲むことができます。
古室山古墳
商店街から少し歩きますが、せっかくなので実際の古墳も見に行きましょう!おすすめは古室山古墳。この古墳は4世紀後半に築造された墳丘長150メートルの前方後円墳で、ここからは、円筒埴輪列や、家、盾、甲(かぶと)などの埴輪が確認されています。墳頂では大坂夏の陣の舞台となった小松山も見渡せ、季節ごとの梅や桜、紅葉などが楽しめます。墳頂まで登って散策できる古墳は珍しいので、商店街と共に古墳散歩を楽しんでみるのもいいでしょう。この近くにはたくさんの古墳があるので時間があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
珈琲館 チェリー
旅の締めくくりはやっぱり名物グルメで!地元のテレビ番組にも取り上げられ、その味と店主の人柄が名物になっている、喫茶店「チェリー」のカツカレーはいかがでしょう。すべての具材が煮込まれ、溶け込んでいる超濃厚なルー。口に含むと甘み、旨み、香りが広がり、最後に心地よい辛みが追いかけてきます。長い時間をかけて完成する「チェリー」のカツカレーは約半世紀もの間、一緒に店を切り盛りされてきた明るいパートナー共々、地元の人に愛される存在となっています。
※おでかけの際は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策の徹底をお願いいたします。