【商店街でぷらっと旅気分】 この企画では「商店街で半日遊ぶならどう遊ぶ?」をコンセプトに、お店や周辺の観光スポットをモデルコースとして紹介します。
京阪電車の千林駅から大阪メトロの千林大宮駅まで約660mにもおよぶ千林商店街。100年以上の歴史があり、スーパーマーケット・ダイエー1号店が出店した「ダイエー発祥の地」として知られていますが、それ以外にも郷愁を感じるいろいろな「発祥の地」があります。そんな同商店街で、いくつかの「発祥の地」と商店街の昔の面影を巡るマニアックなぷらっと旅コースをご案内します。
ダイエー発祥の地
まずは京阪千林駅近くに位置する「ダイエー発祥の地」。現在はオーエスドラッグ京阪千林店になっていますが、昭和32年(1957年)に「主婦の店ダイエー」として1号店が誕生しました。
千林の長屋(九軒長屋跡)
そこから商店街の脇道に入り、古民家のような味わいがある路地を進んでいくと、「洗濯場跡」と呼ばれているくぼみが見えます。この地域は水路が多かったのでこうした洗濯場ができ、井戸端会議の場になっていました。「洗濯場跡」らしき形跡はなかなか見つけることができないので、ぜひ探してください。また、路地には古い家が並んでいますが、ひときわ趣深いのが「千林の長屋(九軒長屋跡)」です。昭和12年(1937年)に建てられた2階建ての長屋で、それが9軒連なっています。通りに面した台所部分の屋根は伝統的な入母屋、2階はタイルや銅版など洋風な材料が使われている特徴的なつくりになっています。さらに細い路地を行ったところが「ニチイ発祥の地」。ダイエーだけでなく、ニチイも同商店街発祥のスーパーです。
千林商店街発祥の地(旧京阪電車森小路停留所跡)
そこからアーケードに戻って、今度は「千林商店街発祥の地(旧京阪電車森小路停留所跡)」をチェック。同商店街は、明治43年(1910年)の京阪電車開通を契機に発展してきました。そのような歴史があって、停留所跡を商店街発祥の地としたのです。こちらは地面に記念プレートが埋め込まれています。
お菓子のまるしげ千林店
プレートを見て、振り返るとそこには「お菓子のまるしげ千林店」があります。大阪府内に展開するまるしげは、自社開発のオリジナル商品を中心に豊富な品揃えです。ぷらっと旅の途中、ちょっとおやつで小腹を満たしてみるのも良さそうです。
朝日地蔵尊
最後は、「朝日地蔵尊」へ。水路を往来する舟の船頭が棹でお地蔵さんの鼻をつついて舟を軌道修正していたため、鼻がなくなってしまったと伝えられています。 同商店街事務所の隣に鎮座するこのお地蔵さんは、歯痛に効くという言い伝えがあり、歯痛が治ったらお礼にお酒をお供えする風習も伝えられています。
※おでかけの際は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策の徹底をお願いいたします。