【商店街でぷらっと旅気分】 この企画では「商店街で半日遊ぶならどう遊ぶ?」をコンセプトに、お店や周辺の観光スポットをモデルコースとして紹介します。
城東区のほぼ真ん中に位置し、「がもよん」の愛称で親しまれている蒲生四丁目。大阪メトロ今里筋線と長堀鶴見緑地線の2つの路線が通りアクセスのよい蒲生四丁目駅5番出口から南東へ約80mの場所にあるのが城東商店街です。活気あふれる下町の雰囲気をたっぷり味わいながらゆっくりと楽しみましょう。
若宮八幡大神宮
まずは、大阪城を背に東へ向かうと住宅街の中にひっそりとした神社、「若宮八幡大神宮」が現れます。神社としては珍しく、社殿や鳥居が西側を向いて建てられているので「西向き八幡」とも呼ばれているとか。同神社は大坂冬の陣の時、徳川方の佐竹義宣が境内に陣を張り、戦勝祈願したと伝わる場所。また、同神社から500mほど東に進むと三郷橋稲荷社という、ちいさな神社があり、角には「大坂冬の陣 今福・蒲生の戦い跡」と書かれた石碑が建っています。今は静かな住宅街となっているこの地も約400年前には武士たちの激戦の地だった事がわかります。背後に大阪城を見ながら、こうした歴史を感じ取るのも町の楽しみ方の一つでしょう。
IL CONTINUO(イル コンティヌオ)
また、大阪メトロ長堀鶴見緑地線と今里筋線の「蒲生四丁目駅」の南西には昭和にタイムスリップしたような古い町並みが残ります。この一帯は大阪の中心部では数少ない戦災を免れた地。眠っていた古い家や長屋がお洒落な飲食店やゲストハウスとして再生されています。その中の一つ、「IL CONTINUO」(イル コンティヌオ)は、築110年の古い米蔵をリノベーションした本格イタリアンのお店。落ち着いた雰囲気の中、上質のコース料理をいただけるため人気のお店となっています。他にもハーブティーを提供するカフェや焼きたてのパンが食べられるお店、庶民的な居酒屋などもあるので気分に合わせてさまざまな料理を楽しみながら歩くといいでしょう。ただし、今も町家には旧来から住まれている方がおられるので家の中を覗き過ぎないよう、気遣いすることもお忘れなく。
落ち着いた町家情緒を楽しんだら、最後は城東商店街へ。商店の人らと会話したり、お得な価格の立ち飲み屋さんで食事をするなどして、楽しみましょう。