新京橋商店街 自慢「真実の口」
特大の顔のレリーフが商店街の入り口で圧倒的な存在感を見せています。イタリア・ローマの観光名所にもなっている石の彫刻「真実の口」の複製です。実物の倍以上はあります。「京橋で待ち合わせの場所といえば『真実の口』の前」(新京橋商店街振興組合)というほど、街のランドマークとして定着しています。
平成7年(1995年)、商店街のアーケードを新しくするのに合わせて、組合が設置しました。新しいアーケードのコンセプトがローマの下町でした。そこで、「真実の口」をシンボルにしようということになったといいます。「商売には真実がないといけない」という、商店街の思いも重ねました。
「真実の口」の複製自体は珍しくありませんが、「これだけの大きさのものはないだろうと、ギネスへの申請を考えたこともあった」といい、組合自慢の場所です。
口元に掲示した吹き出しで、時節に合った事柄を一言語らせるのは、設置当初にはなかったアイデア。吹き出しの内容は組合内部で考えています。見た人から反響もあったりして、これも名物になっています。
このアーケードのリニューアル時に、商店街をいくつかのエリアに分け、それぞれに星、月、石、川、太陽など夢のある名前を付けました。各エリアのアーケードの柱にこの名前をイメージしたシンボルマークを表示、各店も店名の看板にシンボルを表示しました。今も一部の店に残っています。シンボルマーク探しで商店街歩きが楽しめます。