砂川駅前商店会・自慢 熊野街道信達宿 「梶本家の野田藤」
江戸時代の参勤交代の宿場町として栄えた熊野街道信達宿。かつては旅籠であった梶本家では、「平成の花咲爺さん」と呼ばれた故梶本昌弘さんが丹精込めて育てた樹齢40年を超える一本の「野田藤」があり、幅30メートル、奥行約27メートルの大きな藤棚に毎年4万以上もの花房をつけ、通りを彩っています。
現在では地元の有志で立ち上げた「藤保存会」が手入れなどを行っており、4月中旬頃から1週間ほど一般公開されて自由に見ることができます。観賞台に上がると眼下に薄紫色の雲海のような藤棚を眺めることができ、まさに圧巻のひと言。
コロナ禍以前には、週末に「ふじまつり」が開催され、餅付きやミニコンサートなどのイベントも行っており、大阪府内外からの花見客はもちろん、東南アジアを中心にインバウンドの観光客も多く、関空到着後にインターネットの情報で知ってキャリーバッグを持ったまま見に来られる方もいるとか。
数年前より商店街も協賛するようになり、各店舗が知恵を絞って店頭で販売できるお土産物や手軽に食べられる飲食物などを用意し、藤の花言葉である「歓迎」の心で来訪者を迎えています。