生野本通中央商店街 ・自慢「#アオハルひろば」
生野本通中央商店街の一角に屋根付きの小さな広場があります。「#アオハルひろば」という名のフリースペースです。商店街振興組合が令和2年(2020年)に整備しました。「商売をしようか、1回試しにやってみようかという人に、気楽に使ってもらい、空き店舗への出店につながれば」。組合が広場に託した思いです。店や地域の人たちの催しにも利用され、交流の場にもなっています。土地は、所有者が無償で貸してくれました。屋根の設置や整地などの整備費用のうち282万円はクラウドファンディングで募りました。そのときのプロジェクト名「#アオハルプロジェクト」は、大阪府立大阪ビジネスフロンティア高校の生徒たちの案です。
令和4年(2022年)、広場から空き店舗への出店第1号が生まれました。1年近く週2回、ベーカリーを開いていた人が、一続きのアーケード街にあるベルロード中銀座に出店しました。当地ではなく別の商店街となりましたが、「空き店舗が一つでも減ってくれたらお互い相乗効果もあります」と理事長の進藤成一さんは喜んでいます。2022年5月、3回目となる大阪市立義務教育学校生野未来学園の吹奏楽部の演奏会が広場で開かれました。進藤さんは自店の折り込みちらしの裏面を演奏会の告知に充て、PRに協力しました。
「アオハル」は漢字で書くと「青春」です。若者の力で商店街を元気にしたいという願いが込められています。