天神橋筋4丁目北商店街「大一そば」高橋 義雄さん
昭和48年(1973年)創業の「大一そば」を盛り立てるのは、同商店街の名物店長・高橋義雄さん。同店では「早さ・安さ・おいしさ」を一番大事にしています。
お昼のピーク時、注文ラッシュが始まると、店員さんたち見事な連携プレーで、みるみるお客さんに対応していきます。通常のメニューなら、注文から提供まで何と約15秒! 計算され尽くした体の動きや細かな手さばきはまさに熟練の技です。
現在57歳の高橋さんが同店で仕事を始めたのは36年前、21歳のときでした。初めて店長を任されたのが23歳。高橋さんはこの30数年の間で「昔と比べて温和になった」と自分自身を振り返ります。
「いろいろなお客さんに対応していく中で人間的にも成長していったのだと思います。20代前半の頃は年上のお客さんの方が多いですし、普通に叱られますし。中には酔っ払いもいます。昔は若気の至りで、カチンときて衝突することも多かったですが、歳を重ねるにつれていい感じに力が抜けるようになりました」。
しかしお客さんのことを一番に考えるという姿勢は仕事を始めたときからずっと大事にしてきました。「私は四北(よんきた、同商店街の略称)が大好きです。ここでたくさんの人と出会い、よくしてもらい、成長させてもらいました。その感謝の気持ちを忘れずに、これからもっと四北を盛り上げていきたいと思っています」と高橋さんは力強く語ってくださいました。