千林商店街「TANPOPO KIDS(タンポポキッズ)」西川 徹 さん
西川徹さんは、子ども服「TANPOPO KIDS(タンポポキッズ)」の2代目社長(店主)です。過去には同商店街の理事長も務められていました。実は、「いち、じゅう、ひゃく、せん、千林」のテーマソング導入を決めたのは、事業部長時代の若き西川さんでした。
西川さんの父が衣料雑貨店として創業し、それを受け継いで昭和49年(1974年)に子ども服専門店としてオープンしました。現在は息子さんが3代目として経営を担っています。
前身の衣料雑貨店から子ども服専門店にシフトしたのは、当時スーパーをはじめとした大型店が勢力を増してきていたため、生存戦略として専門化を図ったという背景がありました。西川さんは大学卒業後、企業に就職しましたが、そのときに子ども服に関する専門知識やノウハウを得たそうです。そこで家業を専門化するに当たり、子ども向け衣料に特化することに決めたのでした。
「スタンプカードの導入で固定客を確保する、価格設定をきっちり行うなどの方針を決めて、工夫を凝らしてお店を軌道に乗せてきました。当時は、晴れやかな場や遊びのシーンなど、子どもたちが出会うさまざまな場面に応じた装いを提案することを大事にしており、それが当店の売りでした。私たちのご提案した洋服で子どもさんや親御さんが喜んでくださるのが一番うれしいです」と商売の醍醐味を西川さんは語ってくれました。TPOを大切にしたスタイル提案は今も同店の強みとなっています。